6/27 AM2:30
「ヨシケ〜イ!!」
俺が下駄箱に着いた矢先、背後から少女がパンチを食らわす。
「けいっち、大丈夫かっ!?」
靴を履き終えた背の低い痩身の少年が呼びかける。
「あ、歩美…そんなに面白いか…?」
少女は一人でケタケタ笑っている。
「ごめんごめん!!m(__)m だって鹿野内、口ぱっくり開かしてんだも〜ん!!!」
歩美と呼ばれた少女と、鹿野内と呼ばれた少年が同時に噴出す。周囲の人も、一斉に笑い出す。
赤っ恥をかいてしまった、と滅茶苦茶に怒った。
「でさ、ヨシケイ。期末どうだった?」
歩美は突発に聞く。
「教える訳ね―「こいつ学年一位だぜ!!!たかっぺに勝ったんだぞ!!!」
ゴン
鈍い音を立てて、鹿野内の頭に火花が舞う。
「お前、自分のことのように言―」
今度は俺が殴られた―というより叩かれた。
「ヨシケイやったじゃん!!!念願の一位!!!!」
歩美がキャッキャキャッキャ騒いでいると、周囲の人が聞き耳を立てているのが解った。
「お前さ、少しトーン下げろ!」
今晩は、死神です。
前回書いていたものは、手書きのものの編集版でつまらなかったので、今たったこの瞬間思いついたものを書き綴りたいと思います。
文章がおかしい部分も出てくると思いますので、何卒、ご了承の上でお読みくだされば幸いです。
皆様に多読される文章作りを心掛けて参ります事を、重ねて申し上げます。
「やぁまぐちぃ〜!!!」
先輩の声だ。一瞬でそれは解った。声色と、先輩限定のニックネーム。
「う、梅先輩…今日は。どうかされましたか?」
俺は遠慮深く言った。
梅先輩【本名:梅巴 和秀(うめむらかずひで)】は、小太りで俺より背が低い。しかし、ゴール下・Bゾーンからのシュートでは、強豪・三中の奴と張り合えるほどの腕前である。
「山口、樹(たつき)と歩夢(あゆむ)は?」
どうやら梅先輩は、樹先輩と歩夢先輩を探しているらしい。まぁ、いつものメンバーだし。
樹先輩【橋本 樹】は、手首がかなりに柔らかく、270度曲がる。故に、シュートしたときのボールの回転は凄まじいものとなる。梅先輩曰く、【マイケル ジョーダン】並み、なのだそうだ。
歩夢先輩【國分 歩夢】先輩は、この四中バスケ部のエースである。しかも、めちゃくちゃモテる。
俺はバスケ部だ。素人ながらも、副部長候補(2年が一人しかいない為)となっている。ツーカ、もう確定。
「多分部室で屯って居ると思います。」
俺は梅先輩に振り向きざま、言う。
「部室にもいねーんだよ。バッシュは無いし…」
梅先輩は溜息を一つつくと、今度はプレイホールへと向かっていった。
「ナイッシュ〜!!!」
体育館全体に、梅先輩の声が響き渡る。
(まさか入ってしまうとは…)
俺は内心落ち込む。先輩達に混ざってゲームをやったときに、偶々、先輩にいけっ、と言われて撃った3P(スリーポイント)シュートが入ったのである。
さすがに入ったときは滅茶苦茶に嬉しかったが、「いけっ」と言ったキャプテン・橋本 由哉(はしもと よしなり)先輩はポカッと口あけてるし、周囲の先輩俺を見つめてくるし、こういう状況じゃ何も言えずにもじもじしているしか―。
「おいおい、何みんな黙りこくってんだよ!!!!」
梅先輩だけは大はしゃぎ。
「山口すっげぇ〜!!!バスケ初心者には思えないなぁ〜」
うわっ…絶対ぇ今顔紅いよ…。
しかも、試合に出せてもらえなかった同輩・浜津 慶伍(はまつ けいご)、川崎 拓海(かわさき たくみ)はめっちゃ嫉妬深い顔つきして俺のこと睨んでるし。あの二人は、やっぱ苦手だなぁ〜。
慶伍と拓海は、何かと俺をおちょくる。殴りかかりたくなるが、退部は避けたい。
「今晩は〜。」
俺はぶっきらぼうに言う。すると、パソコンで何やらやっていた縁なしの眼鏡をしている女性が挨拶を返した。
「今晩は、今日は部活あったの?」
「えぇ、今日は何かと大変でしたよ。千華先輩の弟、あの慶伍と色々と…。」
溜息をつきながら言った。すると、勉強しながら聞き耳を立てていたらしいバスケの先輩、我妻 夏樹(わがづま なつき)先輩が過剰反応を起こす。
「やぁまぐちぃ〜!!!信成と何かあったのか!!!」
信成とは、浜津のニックネームである。
「ええ、まあ。」
俺は笑顔で答え、言葉を続ける。
「あいつ、由哉先輩に「浜津君は上手いから、今日は山口を徹底させて。」言ったことに対して、俺に因縁ぶっ掛けてきたんですよ。たく(川崎のニックネーム)もそれに合わせて騒ぎ出して、先輩に言いつける(「チクる」という汚い言葉は使わないように、先輩の前では心がける)のも難だしなぁ〜、と思いまして。溜めてても、同時にストレスもたまりますから、それで今日は今イマイチなんですよ。」