ここから本文です。現在の位置は トップ > 地域ニュース > 長野 > 記事です。

長野

文字サイズ変更
ブックマーク
Yahoo!ブックマークに登録
はてなブックマークに登録
Buzzurlブックマークに登録
livedoor Clipに登録
この記事を印刷
印刷

県立須坂病院:分べん休止計画 助産師のケアで正常出産 母親ら研修セミナー /長野

 県立須坂病院が今年3月でお産の取り扱いを休止する問題で、須坂市の母親らによる「地域で安心して子供を産み育てることができることを望む会」はこのほど、同病院や周辺の助産師に対して、須坂市内で研修セミナーを開催した。NPO法人「母子整体研究会」(京都市)の渡部信子代表(58)などが講師を務め、同病院や長野、上田市の助産師など2日間でのべ30人が参加した。【大平明日香】

 同研究会では「骨盤のゆがみが難産を生み出す」という考えが元で生まれた「骨盤ケア」という妊産婦と赤ちゃん向けの整体方法の普及活動を全国で行っている。渡部代表は骨盤の模型を持ちながら、丁寧に整体の方法を指導。参加者はうなずきながらメモをとり、実際に参加者同士の体で試すなどして、熱心に取り組んでいた。

 同病院でお産が休止されるなど、県内では産科医不足が深刻化している。須坂市の助産師で同会の代表委員の廣瀬ミエ子さん(58)は01年に県内で初めて渡部代表にセミナーを依頼。それ以降、県内各地で助産師たちに指導している。

 須坂市では昨年12月に開催し、今回で2回目。渡部代表は「助産師が妊産婦のケアを行えば、正常なお産が増え、医師の負担を減らすことができる。助産師も『どうすれば安産になるか』と真剣に考えるなど意識を変えてきている」と話す。参加した同病院の助産師、菊地舞さん(26)は「お産の休止を聞いたときはショックだったが、自分たちで地域のお産を支えていきたい。今後も練習を重ねて技術を習得したい」と話していた。

毎日新聞 2008年2月19日

長野 アーカイブ一覧

 

おすすめ情報