2008年2月18日 23時25分更新
県内でも深刻な問題になりつつある「医師不足」の解消に向けて、病院や大学、高校の関係者が知恵を出し合う懇談会が18日県庁で開かれました。
懇談会は、「若手医師の地域定着」をテーマに開かれ、石井知事をはじめ富山大学医学部の部長や県内の主な病院の院長などおよそ25人が出席しました。
懇談会ではまず石井知事があいさつし、「来年度に県内の病院で臨床研修を受ける医学生は、117人の募集に対して50人率にして42.7%で、全国で下から2番目に低い。
若手医師を確保する仕組みを構築する必要がある」と呼びかけました。
その上で参加者は、医学部を志望する県内の高校生、初期臨床研修に入る医学生、臨床研修を終えた後期研修医の3者に対してそれぞれどのようなアプローチしていくべきかについて意見を交わしました。
この中では、若手医師に定住してもらおうと地域ぐるみで取り組んでいる青森県の例も紹介され、参加者からは、医学部の志望者を増やすため、高校生が医学の素晴らしさを学んだり体験したり出来る機会を増やすべきという指摘や、富山大学医学部の学生を対象に県内の病院の特徴を紹介するセミナーを開いてはといった提案などがありました。
県では新年度の予算案に医師確保のための総合対策を盛り込むことにしています。