シンポジウム「ダビング10について」のご報告

[お知らせ] 2008-01-18 10:32:07

2008年1月16日、世田谷文化生活センターにて、「ダビング10について考える」と題しました、Movements for Internet Active Users主催のシンポジウムを開催いたしました。

寒さ厳しい折ですが、多くの方にご参加いただき、誠にありがとうございます。

MIAUシンポジウム概要

名称:
MIAUシンポジウム「ダビング10について考える」
日時:
2008年1月16日(水) 18:30~20:30
場所:
世田谷文化生活センター(キャロットタワー内)5F セミナールーム
参加人数:
メディア・一般あわせ約50名

発表者資料・関連記事

映像資料

YouTubeでは「MIAUオフィシャルチャンネル」内、 再生リスト: 第一回ダビング10シンポジウムにて公開しています。
また、ニコニコ動画では公開マイリスト「第1回ダビング10シンポジウム」にて公開しています。

著作者:中川 譲

シンポジウム「ダビング10について考える」 の中継について

[お知らせ] 2008-01-16 18:12:18

直前のご案内で恐縮ですが、シンポジウム「ダビング10について考える」について、UStream配信を行います。

18:30 から

http://ustream.tv/channel/miau-symoosium-200801

で公開いたしますので、ぜひアクセスしてみてください。

※前回シンポジウムの中継URLとは異なるものです。ご注意下さい。

どうぞよろしくお願いいたします。

著作者:Atsushi Enomoto

ダビング10アンケートご協力のお願い

[お知らせ] 2008-01-10 08:00:00

先日お知らせしました通り、MIAUはシンポジウム「ダビング10について考える」を開催致します。それにともないまして、「インターネットユーザーの放送視聴と私的録画アンケート」をウェブ上にて行うことに致しました。是非ともご協力くださいますようお願い申し上げます。

近年の情報通信技術の進展は、放送の視聴のあり方に影響を及ぼしていると考えられます。放送と通信の融合が指摘されて久しく、また以前よりコピーやダビングが簡便に出来る状況にあります。 こうした変化は、私的な領域であるがゆえに自由とされていた録音録画についての議論に、大きな波紋を投げかけています。しかし、その議論の場にインターネットユーザーの声はなかなか届いていません。 私たちは以上のような認識のもと、インターネットユーザーが、現在どのように放送を視聴し、どれくらい私的録画を行っているかを調査したいと考えています。そしてその調査結果を反映し、新しい私的録画の方式を提案しようと考えております。

ご多忙のところ誠に恐れ入りますが、ご回答の締切は1月15日までとさせていただきます。ご質問、ご不明な点がありましたら、info◎miau.jp(◎を@に変えてください)までお問い合わせください。

本アンケートの結果概要は、ダビング10シンポジウムおよびMIAU公式サイトにて公開の予定です。どうぞよろしくお願いいたします。

アンケートはこちらのページからどうぞ。
URL: http://veritas-vos-liberabit.com/dub10/

追記: モバイルWeb用のバージョンを公開しました(一部閲覧できない環境がありますが、ご了承下さい)。
URL: http://veritas-vos-liberabit.com/dub10/m/

著作者:Fumiko Kudoh

シンポジウム「ダビング10について考える」開催のご案内

[お知らせ] 2008-01-07 17:00:00

時下、ますます御健勝のこととお喜び申し上げます。 平素は格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。

2007年の8月に情報通信審議会 情報通信政策部会 デジタル・コンテンツ流通の促 進等に関する検討委員会より、「デジタル・コンテンツの流通の促進に向けて」という中間答申案が公開されました。この中では地上波デジタルテレビ放送におけるコンテンツ保護の方式について検討が行われておりますが、委員会の結論として、現在利用されているコピーワンス方式(ムーブを1回)をやめて、新たに、ダビング10という方式(1世代コピーを9回とムーブを1回)を採用することが提案されています。しかし、この議論については、大きく一般の人々が影響を受ける割には、突然決まったという印象を持つ方も少なくありません。

私どもMIAUでは、この件を利用者の立場としてどう判断すべきかについて、検討の経緯の確認から、この結論による影響等を含めて議論を行うシンポジウムを開催いたします。皆様におかれましては、年始の忙しい時期のイベントで誠に恐縮ではございますが、是非ご参加いただきたく存じますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。

シンポジウムの概要

名称
シンポジウム「ダビング10について考える」

日時
2008年1月16日(水) 18:30-20:00

場所
世田谷文化生活センター(キャロットタワー内)5F セミナールーム
〒154-0004 東京都世田谷区太子堂4-1-1 キャロットタワー 5F
http://www.city.setagaya.tokyo.jp/030/d00004236.html

次第
1. ダビング10に関する基本的な情報
a. 基幹放送の特質とその背景 池田信夫氏(上武大学大学院教授)
b. デジコン委員会-ダビング10への経緯概要説明 河村真紀子氏(主婦連)
2. 論点整理
a. ダビング10運用ルールの解説 増田和夫氏(評論家)
b. 米国におけるEPN運用の現状 小寺信良氏(AV機器評論家)
3. パネルディスカッション「消費者ルールの落としどころを探る」
モデレーター:小寺信良氏
パネリスト :上記講師の方々、他数名調整中

MIAU 及びシンポジウムに関するお問い合わせ

参加を希望される場合は、お手数ですが下記メールアドレスまでお名前・ご所属・ご連絡先メールアドレスをご連絡くださいますよう、お願い申し上げます。なお、途中参加や途中退場も可能です。

締切は2008年1月15日24時です。追記: 1日延長しました

E-mail: info◎miau.jp (◎を@に変えてください)

※ 本申込書によっていただく個人情報は、本発表会の運営と、MIAUに関するご案内にのみ利用します。ご案内の送付等が必要ない場合は、事務局までご連絡いただければ、個人情報を削除いたします。



【1/11 追記】

宣伝用バナーを用意させていただきました。ブログやウェブサイトで本シンポジウムを紹介していただく際などにご利用いただければ幸いです。

ダビング10シンポジウムのバナー

なお、このバナーは「文章以外の絵やロゴや動画など」にあたりますので、by-nc-sa ライセンスで公開したいと思います。



【1/12 追記】

次第中にあります上武大学大学院教授池田信夫氏による講演名を「基幹放送の特質とその背景」に変更いたしました。

著作者:Fumiko Kudoh

緊急シンポジウム「ダウンロード違法化の是非を問う」ご報告

[お知らせ] 2007-12-29 18:49:19

2007年12月26日、映画専門大学院大学にて、「ダウンロード違法化の是非を問う」と題しまして、Movements for Internet Active Users主催のシンポジウムを開催いたしました。

師走のあわただしい最中での急な発表にもかかわらず、多くの方にご参加いただき、誠にありがとうございます。また、用意していた座席数を上回る事態となり、ご迷惑をお掛けしましたことをお詫び申し上げます。

MIAU緊急シンポジウム概要

名称:
MIAU緊急シンポジウム「ダウンロード違法化の是非を問う」
日時:
2007年12月26日(水) 18:30~20:30
場所:
映画専門大学院大学 201教室
参加人数:
メディア・一般あわせ約80名

発表者資料・関連記事

映像資料

YouTubeでは「MIAUオフィシャルチャンネル」内、 ダウンロード違法化緊急シンポジウム再生リストにて公開しています。
また、ニコニコ動画では公開マイリスト「ダウンロード違法化緊急シンポジウム」にて公開しています。

著作者:MIAU

緊急シンポジウムの中継について

[お知らせ] 2007-12-26 00:17:33

緊急シンポジウム「ダウンロード 違法化の是非を問う」について、遠隔地の皆様や参加のご都合の付かない皆 様のために、設立発表会の時と同様、UStream上での中継を予定しております。 もし問題なく配信ができる場合は、シンポジウム開始までに当サイトにて中継 URLをご連絡いたします。

※前回シンポジウムの中継URLとは異なるものになる予定です。ご注意下さい。

どうぞよろしくお願いいたします。

【追記】 Ustream.TVで配信できそうです。 18:30 から

http://www.ustream.tv/channel/miausymposium2007

で公開予定ですので、ぜひアクセスしてみてください。

著作者:MIAU

協力会員登録につきまして

[お知らせ] 2007-12-24 15:40:36

18日に行われた第15回私的録音録画小委員会の議論についての報道、および19日に発表いたしましたMIAUの緊急メッセージについての報道を受けてのことかと思いますが、現在MIAUでは数多くの方に新しく協力会員として登録していただいております。この場を借りて皆様にお礼申し上げます。

ご登録いただいている皆様、あるいはこれから登録したいと考えていらっしゃる皆様にお願いしたいのですが、私たちは、どのような方が協力会員として登録して下さっているのか、なるべく具体的に把握していきたいと考えております。

登録される際には、なるべく、どのような方であるか私たちが判断できそうな情報(ご自身のホームページやブログ、活動内容、公開されているネット上での投稿、あるいはSNSのプロフィールなど)をご紹介下さい。正体があまり分からない方については、MIAUとしても、活動にご協力いただく際に、いろいろと制約が生じてしまいます。どうぞよろしくお願いいたします。

また、既に協力会員登録された方につきましても、登録時には十分ご紹介いただけなかったという場合は、細かいプロフィールの追加情報をお知らせいただければと思います。

なお、ご登録いただきました皆様に、自動的にメールでご連絡することは行っておりません。悪しからずご了承下さい。ご自身の登録状況について疑問がございましたら、当会までお問い合わせ下さい。

著作者:Atsushi Enomoto

緊急シンポジウム「ダウンロード違法化の是非を問う」開催のお知らせ

[お知らせ] 2007-12-22 01:00:00

時下、ますます御健勝のこととお喜び申し上げます。平素は格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。

先日、開催された私的録音録画小委員会の第15回会合において、文化庁から「パブリックコメント等の反対意見を踏まえた上でも、違法複製物からの複製は30条の適用除外とするのは不可避」との発言がなされたとのことについては、すでに報道等もなされているとおりです。

中間答申について行われたパブリックコメントで利用者等から多くの反対の意見が出され、全体としてみても反対意見が多数を占めることになりました。しかし、パブリックコメントで出された疑問点について答えることもなく、かつ、この結論にいたった経緯や議論の透明性が欠如している、明らかに民意を無視した改正作業が行われようとしています。

私どもMIAUでは、利用者の意見を無視して多くの利用者に非常に大きな影響を与える提案がなされているという状況を受けまして、先日緊急メッセージを公開させていただきましたが、文化庁の動きに対する対応の第一弾として、下記のようなシンポジウムを開催いたします。 今回の文化庁の提案は、単に違法複製物のダウンロードを禁止するということ にとどまらず、彼らの考えた将来像への第一歩であり、この影響はとても広範 囲にわたると考えられます。

私どもMIAUでは、まずは今回の提案についての詳細な解説と、問題点の指摘を行うとともに、利用者の皆様、有識者の皆様との議論を行うことで、今後のMIAUの活動へとつながる場として、今回のシンポジウムを行います。

師走のお忙しいところ、急な開催となってしまいましたが、今回はすぐに行う ことが重要と考えまして、この日程・場所にて開催させていただきます。



緊急シンポジウム「ダウンロード違法化の是非を問う」 概要

名称
緊急シンポジウム「ダウンロード違法化の是非を問う」

日時
2007年12月26日(水) 18:30~20:00 (18時開場)

場所
映画専門大学院大学 201教室
〒157-0071 東京都渋谷区本町3-40-6
http://www.toho-univ.ac.jp/access/index.html

発表者
  • 津田大介 (MIAU発起人、IT・音楽ジャーナリスト、私的録音録画小委員会 専門委員)
  • 小寺信良 (MIAU発起人、AV機器評論家・コラムニスト)
  • 池田信夫 (MIAU賛同人、上武大学大学院経営管理研究科教授、情報通信政策フォーラム(ICPF)代表)
  • 斉藤賢爾 (MIAU賛同人、慶應義塾大学デジタルメディア・コンテンツ統合研究機構 講師)
  • 小倉秀夫 (弁護士)
  • 他、調整中
アクセス
  • 山手通り・方南通り「清水橋」交差点角
  • 都営地下鉄大江戸線「西新宿五丁目」駅 A2出口左手に徒歩3分

MIAU 及びシンポジウムに関するお問い合わせ

参加を希望される場合は、お手数ですが下記メールアドレスまでお名前・ご所属・ご連絡先メールアドレスをご連絡くださいますよう、お願い申し上げます。 締切は2007年12月25日24時です。

E-mail: info◎miau.jp (◎を@に変えてください)

※ 本申込書によっていただく個人情報は、本発表会の運営と、MIAUに関するご案内にのみ利用します。ご案内の送付等が必要ない場合は、事務局までご連絡いただければ、個人情報を削除いたします。

【12月26日追記】
12月25日24時をもちまして、一般参加のご応募は締め切らせていただきました。多数のご応募ありがとうございます。
なお、遠隔地の皆様や参加のご都合の付かない皆様のために、設立発表会の時と同様、UStream上での中継を予定しております。詳細は「緊急シンポジウムの中継について」をご覧ください。

著作者:Atsushi Enomoto

私的録音録画小委員会の第15回会合に関する緊急メッセージ

[お知らせ] 2007-12-19 12:00:00

いくつかの報道によれば、12月18日の私的録音録画小委員会の第15回会合において、文化庁から、パブリックコメントなどでの反対意見を踏まえた上でも、違法複製物からの複製は30条の適用除外とするのは不可避との発言がなされたとのことです。

私たちMIAUは、「違法サイトのダウンロード違法化」の問題について、パブリックコメントにおいて反対意見を表明いたしました。さらに、報道によれば、他にも当団体以外にも相当多数の反対意見が寄せられているとのことです。 相当多数が反対を表明しているにもかかわらず、パブリックコメントにおいて少数にあたる意見を多数意見への具体的な配慮措置なくして採用することは合理的根拠に乏しいものとMIAUでは考えています。

例えば、報道によれば、文化庁としてはダウンロード違法化についてはネットからの意見も踏まえ不利益にならないように制度設計するとし、具体的措置として、法改正がなされた場合の周知徹底や適法サイトを示すマークの普及を挙げているようです。

しかし、これらの大半はパブリックコメントの「中間整理」の段階で既に提示されていたものです。当団体は「中間整理」の内容を精査した上で、「中間整理」における制度設計自体について弊害が大きすぎること、弊害防止策や適用範囲に明確でない部分があまりに多すぎること、既存の制度活用の検討が不十分であることから、新制度の導入自体に問題があることを指摘して反対意見を表明しております(その他の反対意見についても「中間整理」についての検討の上、反対意見を表明しているものと思います)。

反対意見が多数を占める中で、これらの反対意見に対して具体的に配慮がなされたという点を現状の報道内容から見出すことができない点にMIAUとしては疑問を感じざるを得ません。

また、合法サイトに関する基準やその策定プロセスについても、現時点においてユーザーに対する配慮が具体的に見られた形跡をMIAUは確認しておりません。 このような状態では、私的録音録画小委員会の第15回会合における文化庁の発言内容はパブリックコメントにおいて示された多数意思を十分反映したものとは言えず、かかる内容をMIAUとして承服することは到底できないものと考えます。

従いまして、MIAUとしましては私的録音録画小委員会の意見に囚われることなく、「違法サイトのダウンロード違法化」に反対の働きかけをインターネットユーザーの皆様及び関係諸団体に対して引続き積極的に推進していく所存です。

私的録音録画小委員会の意見決定は、あくまで文化庁としての意見表明に過ぎません。 MIAUは、最後までインターネットユーザーの適正な自由と利益の確保のために全力を尽くします。

これからのMIAUウェブサイトにご注目ください。 そして、是非皆様の支援をいただければと存じます。

著作者:MIAU

「大感謝祭」キャンペーンのお知らせ

[お知らせ] 2007-11-28 21:57:58

Super-Express your gratitude for the person who help your soul.
MIAUの「大感謝祭」キャンペーンのお知らせ
MIAU Thanksgivig Day

皆さま、パブリックコメントの提出ありがとうございました。皆さまの声が私たちの政府の耳に届き、私たちの幸福が少しでも大きなものになりますよう。私たちMIAUも、皆さまの声をより政策に反映させられるよう、これからもささやかながら努力していくつもりです。

さて、いわゆる権利者と呼ばれる団体や個人の皆さんの中には、MIAUを敵対勢力、戦闘的勢力と誤解している人たちがいるようです。彼らにとってみれば、自分達の当然の権利であり利益であるものを、MIAUの主張が侵害しているものと思っているようなのです。さらに、そうした人たちの中には、MIAUが違法行為を容認し促進しているとまで誹謗する人がいるようです。残念なことです。

私たちは、インターネット時代の情報流通のあり方の現実と本質から判断して、ダウンロード行為そのものを著作権の侵害行為とすることは、直接的には、(a) 創作者の正当な利益を守るための手段としては的外れであり、さらに、(b) あまりにも多くの一般のネットワークユーザーを違法状態に追い込むことになる愚策であると主張しています。さらにその愚策は、長期的には、(c) 創作者本人の創作活動の自由や便宜を侵害するとともに、(d) 法に対する私たちの信頼と法に従う気持ちを失わせてしまうと主張しているのです。MIAU発起人の一人である白田秀彰准教授が『ほんとうの創作者利益について』でも表明しましたように、創作者がより自由に安心して創作活動を実践できる環境を整備するお手伝いをしたいと願っています。

さて、そうしたMIAUの次のキャンペーンは、MIAUの「大感謝祭」です。

12月24日夜から25日にかけて、「クリスマス」という良く知られた行事があります。一般にはキリスト教の行事で、イエス・キリストの誕生日を祝う行事ということになっています。が、もちろん、イエスの正確な生誕年月日が明らかなはずもなく、その12月25日という日は、キリスト教が欧州に普及する以前から存在していた、欧州諸民族の冬の祭り、すなわち「死」の象徴である冬が極まったとき、「世界の再生」を願う祭りが原型であるといわれています。人々は、冬でも緑を失わない常緑樹を生命力と永遠の象徴とし称え、仲間達と飲食を共にし、これからまだ続く厳しい冬を乗り越える力を蓄えるのです。後に、キリスト教の祭礼として取り入れられ、教会でミサなどが行われていることは、皆さんの良く知るところです。

本来、家族とともに過ぎた一年を振り返り、愛と感謝を交し合い、新たな一年への備えをする日であり、私たちの救済者であるとされるイエス・キリストがこの世に顕れたことを、ミサに出席して祝う日であります。私はクリスチャンではありませんからミサに出席したことはありません。しかし、世界の多くの人々が、このキリスト教によるクリスマスを受け入れて祝っていることは、あきらかなことです。さて、そうした本質をもつクリスマスに、私たちはどのように振舞っているでしょうか?

高度成長期あたりから、クリスマスにサラリーマンのお父さん達が、呑めや歌えの宴会をしていたことは良く知られていることです。現在でも、夜の飲食店では、オジサンたちとお姐さんたちのクリスマス・パーティが広く行われています。

70年代あたりから、クリスマスは、年末商戦の一つに位置付けられて、デパートで商店街で特売と連動して宣伝されるようになりました。クリスマスにつき物の「ケーキ」や「鶏のもも肉」などを売るお店は、一心に宣伝するようになりました。クリスマスにプレゼントを交換する習慣があるとされたことに便乗して、高額なブランド品や宝石を売る業界も宣伝を強化するようになりました。そうして、ごらんなさい。12月にもなれば、あのシャンシャンシャンというベルの音や、あの お決まりの楽曲が町を埋め尽くすのです。

80年代あたりから若者達が、クリスマスに意中の異性と旅行や泊りのデートをするようになったことも良く知られていることです。松任谷由実さんの名曲『恋人がサンタクロース』や、山下達郎さんの名曲『クリスマス・イヴ』などがクリスマス気分を盛り上げるようになったのも、この頃からですね。スキー場で、ホテルで、飲食店で、マンションの部屋で、一斉に愛が交わされる日になったのです。え...愛?

これらのどこがイエスの唱える「愛」の実践なのでしょう(笑。

単なる欲望じゃないか。

きっとイエスは、淋しき者を癒し、孤独な者に救いを与えることを「愛」と説くでしょう。どうしてクリスマスは、淋しき者や孤独な者を疎外し苦しめる日となってしまったのでしょうか。私は、きっとそこに誰かの商業的利益に動機付けられた倒錯があったものと考えます。

インターネットのユーザーには、淋しい人孤独な人が多いように思います。アプリケーションの開発において、MIDIでの作曲において、動画編集において、どうしても私たちは人付き合いが疎かになってしまいがちです。私は、そうした「何かに打ち込んだため何かを失った人たち」をたくさん知っています。偉大な ──いや些細なものであっても──創作や知的成果の影には、そうしたやむにやまれぬ衝動に突き動かされた人々の「命を削る献身」があるのです。

これから12月25日まで、今年一年を振り返り、あなたの淋しさを慰めた人、あなたの魂を救った人に感謝を伝えてみませんか?あなたの作業を助けたソフトウェア、あなたの慰めになったサービス、あなたを笑わせた動画、あなたを涙ぐませた音楽、あなたを救ったテキスト、それらあなたの魂を支えた人たちに感謝を伝えてみませんか?

企業ではなく開発者、会社ではなく創作者。あなたの感謝を捧げるべき人は誰なのでしょう。その人のことをあなたが感謝の気持ちとともに考えるだけで、その人の慰めとなるでしょう。あなたのその気持ちをブログで、掲示板で、電子メールで表明してみませんか?

もし、その人がその感謝の一文を読んだときに、どれほど勇気付けられるかしれません。もし、その人が誰だかわかるのなら、感謝の気持ちをプレゼントや寄付であらわしてみたらどうでしょう。淋しく24日を迎えているかもしれないその人に、いくらかでも暖かい部屋や豊かな食事を振舞うことができるかもしれません。

インターネットでは、著作権侵害が横行していると言われます。インターネット利用者は一般的に、著作権者から利益を奪う泥棒か強盗のように言われます。でもそれは、私たち一般のインターネット利用者が、創作者本人に感謝を伝え、経済的に支援する合理的で効果的な手段をもっていないからに過ぎない、と MIAUは考えています。いわゆる権利者団体の人たちは「自分達が存在して金銭を仲介しないと、私たちの感謝の気持ちや善意の対価が創作者に渡らない」 と主張します。ほんとうにそうでしょうか。私たち自身の力で、私たちは創作者を直接に支援できるのではないでしょうか。そうすることが、本当の意味での創作者の支援になるのではないでしょうか。

MIAUは、そう考えて12月25日までを「大感謝祭」と位置付け、「なんとかして私たち利用者の感謝と愛を創作者の皆さんへ伝える日」としてしまいたいと思います。私たちで助け合いながら感謝を伝えるもっともよい方法を考えてみませんか? どうすれば、感謝の気持ちを伝えられるか工夫してみませんか?皆さんの知恵を貸してください。みなさんの工夫をみせてください。

12/7追記: 感謝の気持ちを綴ったページの具体例を作成してみましたので、参考にしてください。

12/11追記: MIAU大感謝祭に関するまとめwikiである「クリエイターへ感謝を。」を作成いたしました。感謝祭に参加しているサイトへのリンク集や、直接的に感謝するためにはどうしたらいいかを考え、資料を集めていく予定です。皆様に協力していただければ幸いです。

著作者:MIAU
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