[管制トラブル]羽田と成田の出発便に１時間超の遅れ

　航空各社によると、羽田、成田空港などを出発する便に、１時間を超える出発の遅れが続いた。日本航空では、羽田、成田発の１９便が３０分以上遅れ、４２１７人に影響が出た（午後８時現在）。このうち、成田を午後６時１０分に出発予定のハノイ行きが１時間１３分遅れで出発したほか、羽田―函館便の出発が１時間遅れた。全日空では宮崎―羽田便が１時間遅れで出発。スカイマークエアラインズでは、羽田を出発する国内線４便が２６分〜１時間２６分遅れた。

　成田空港では、午後７時半現在で計６５便に３０分以上の遅れが出た。到着便には影響はなかった。遅れによる空港内の混乱はなかった。羽田空港では５７便が３０分以上遅れたが、目立った混乱はなかった。大分県中津市の自宅に帰るため１５分遅れの搭乗便を待っていた女性会社員（４５）は「聞いたことがないトラブルなので怖い。これから乗る飛行機が心配になった」とうかない表情。東京観光から北九州市に帰る男性会社員（３５）は「思ったより早く復旧したのでは」と話していた。

　東京航空交通管制部では０４年４月８日、今回と同じＲＤＰが２時間半にわたりダウンし、全国の発着便計１３０便が遅れるトラブルがあった。システム導入時のプログラムミスが原因だった。国交省は東京、札幌、福岡、那覇の４航空交通管制部のプログラムを改修している。【渡辺暖、桐野耕一、黒川将光】