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社会
手術で死亡、3115万円賠償 市立稚内病院、ミスは否定(02/19 00:43)【稚内】市立稚内病院(高木知敬院長)は十八日、稚内市内の七十代の女性が昨年八月下旬、肝臓の一部を切除する手術を受けた際、大量に出血して合併症を引き起こし、二週間後に死亡したと発表した。同病院は医師の過失による医療ミスではなく、予想外の事態で発生した医療事故としており、女性の遺族に三千百十五万円の損害賠償金を支払うことを決めた。 同病院によると、女性は昨年八月二十九日、肝臓の一部からがん細胞を切除する手術を受けた。手術中に約一万五千六百ミリリットルもの出血があり、脳に循環する血液が不足する「蘇生(そせい)後脳症」と呼ばれる合併症を引き起こした。 女性は手術後、個室で集中治療を受けたが、症状が悪化し、同九月十二日に死亡した。 執刀した男性外科医は手術中、肝静脈に布製のひもをあらかじめ巻いておき、出血時にひもを締めて止血する「クランプ」と呼ばれる措置を取っていなかった。 高木院長は「予想外の出血で対応が後手に回った。遺族と市民に深くおわびし、信頼回復に全力を挙げたい」と話している。
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