第42回京の冬の旅 index
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 普段は見学できない庭園・建築・襖絵・仏像の数々―。様々なジャンルから選りすぐられた文化財が期間中特別公開されます。

 

 
■期間 平成20年1月12日(土)〜3月18日(火)
*但し、東寺灌頂院については、1月20日(日)からの公開となります。
*法要等、都合により拝観できない日や時間帯が生じる場合があります。
■公開時間 午前10時〜午後4時(受付終了)
*但し、東寺五重塔、智積院は、午前9時〜午後4時、東寺灌頂院は、午前9時30分〜午後4時、六波羅蜜寺は、午前9時〜午後4時30分の公開となります。
■料金 1ヶ所 600円 (いずれも15名以上の団体は1割引)
*但し、東寺五重塔・智積院については、800円(通常公開部分を含みます)

 文化財特別公開の10か所の中からお好きな3か所を拝観してスタンプを集めると、指定の場所で“ちょっと一服”(お茶とお菓子など)の特典が受けられます。
■期間
平成20年1月12日(土)〜3月18日(火)
※定期観光バス及び団体(15名以上)での参加はできません。
■方法
1. スタンプラリー用紙を入手する。
(JR京都駅ビル2階の京都市観光案内所または対象箇所受付にご用意しています)
2. 拝観料をお支払い時にスタンプをもらう。
3. スタンプが3つそろうと、お好きな接待箇所で“ちょっと一服”の特典が受けられる。


  和順会館「華頂」、ギャラリーカフェ・ふじひら、洛南会館「喫茶やまぶき」、
  俵屋吉富「京菓子資料館」、長五郎餅本舗、ハトヤ瑞鳳閣「胡蝶」、花園会館「花ごころ」





  印は、特別公開箇所

 
  しょうこくじ かいさんどう・はっとう  
相国寺 開山堂・法堂  
上京区今出川通烏丸東入
 

 足利三代将軍義満が創建した臨済宗相国寺派大本山。南側に「龍淵水(りゅうえんすい)の庭」が広がる開山堂は、江戸時代に桃園天皇の后・恭礼門院(きょうれいもんいん)の黒御殿を移築したもので、開山・夢窓国師(むそうこくし)像を祀り、円山応挙筆の小犬の杉戸絵が残る。法堂(重文)は慶長10年(1605)に豊臣秀頼が再建した現存する日本最古の法堂。狩野永徳の子・光信筆の壮麗な天井画「蟠龍図(ばんりゅうず)」は、堂内で手を打つ反響音が龍の鳴き声のように聞こえ、通称「鳴き龍」と呼ばれる。

※拝観不可日:2月15日(午前)

●見どころ
【開山堂】 開基足利義満像、開山夢窓国師像、円山応挙筆襖絵・杉戸絵、枯山水庭園、
後水尾天皇宸筆額「圓明」
【法堂(重文) 現存する法堂の中で我が国最古のもの、狩野光信筆天井画「蟠龍図(ばんりゅうず)」
  しょうこくじ ずいしゅんいん  
相国寺 瑞春院  
上京区今出川通烏丸東入
 
 相国寺の塔頭寺院。瑞春院の雛僧であった少年期の思い出をもとにした水上勉(みずかみつとむ)の直木賞受賞作『雁(がん)の寺』で知られる。小説の由来となった襖絵が方丈に残り、円山派の画家・上田萬秋(ばんしゅう)の「雁の絵」や今尾景年(いまおけいねん)の「孔雀の絵」などが往時を偲ばせる。夢窓国師の作風を取り入れた室町時代風の庭園には、池のほとりに表千家不審菴写しの茶室「久昌庵(きゅうしょうあん)」が佇み、水滴の反響音を楽しむ水琴窟(すいきんくつ)が澄んだ音色を奏でている。

※拝観不可日:3月8日(10:00〜11:00)

●見どころ
直木賞作家水上勉ゆかりの寺
本堂襖絵 上田萬秋筆「雁の絵」、今尾景年筆「孔雀の絵」
書院襖絵 鈴木松年筆「古松の絵」、南庭「雲頂庭」、北庭「雲泉庭」、水琴窟

  とうじ ごじゅうのとう  
東寺 五重塔  
南区九条町
 
 平安京造営の際、国家鎮護のため創建され、のちに弘法大師空海に下賜された東寺は、真言宗総本山であり密教美術の宝庫。金堂(国宝)、講堂(重文)とともにそびえる五重塔(国宝)は、高さ55メートルの国内最高の木造の古塔。現在の塔は正保元年(1644)徳川家光が古来の工法で再建、約360年前の姿をとどめている。特別公開の初層内部は、大日如来に見立てた心柱を守るように四仏や菩薩像を安置し、柱や天井の極彩色の文様が美しく荘厳である。

●見どころ
五重塔(国宝)初層内部 徳川家光再建、 真言八祖像・天井・柱の絵
金堂(国宝)本尊薬師三尊像(重文)、講堂(重文)21体の立体曼荼羅(うち15体は国宝)

  とうじ かんじょういん  
東寺 灌頂院
(1/20からの公開)
【京の冬の旅・初公開】
南区九条町
 

 灌頂院(重文)は空海が創建の際に最初に構想した建築物のひとつで、密教教義上、重要な道場。現在の建物は寛永11年(1634)の再建で、内部は両界(りょうかい)曼荼羅(まんだら)をかけるようになっており、壁に真言八祖像などが描かれる。正月8日から14日までの7日間、中国・唐に習い始められた「後七日御修法(ごしちにちみしほ)」が営まれ、国家安泰や世界平和を祈願する。今回の特別公開では、密教の奥義を伝授する儀式「伝法灌頂(でんぽうかんじょう)」のしつらえを特別展観。

●見どころ  
正月の「後七日御修法」をはじめ、伝法灌頂が行われる真言密教の重要な道場
灌頂院(重文) 壁面に真言八祖像、伝法灌頂のしつらえ特別展示

  ちしゃくいん  
智積院
東山区東大路通七条下ル
 
 真言宗智山派総本山。豊臣秀吉の子鶴松(つるまつ)の供養のための寺・祥雲寺(しょううんじ)の跡地に、江戸時代に玄宥僧正(げんゆうそうじょう)が紀州根来山(ねごろさん)の塔頭智積院を再興した。収蔵庫には、祥雲寺を飾った長谷川等伯一門の絢爛たる障壁画「楓図」(国宝)、「桜図」(国宝)などが残る。中国の廬山(ろざん)をかたどった庭園(名勝)は、石組や植込みが織り成す深山のような景色が美しい。特別公開の宸殿は、京都画壇を代表する画家・堂本印象の華やかな襖絵で飾られている。

※拝観不可日:3月5日〜12日

●見どころ
長谷川等伯筆障壁画「楓図」(国宝)、長谷川久蔵筆「桜図」(国宝)
小堀遠州作名勝庭園、 堂本印象筆宸殿襖絵、 長谷川等伯筆「十六羅漢図屏風」、
一の谷合戦図、土田麦僊筆「朝顔図」

  ちおんいん さんもん  
知恩院 三門
東山区林下町ル
 
 法然上人の草庵に始まる浄土宗総本山のお寺で、特別公開の三門(国宝)は元和7年(1621)徳川二代将軍秀忠により建立された。高さ約24メートル、横幅約50メートル、屋根瓦約7万枚に及び、木造の門では世界最大規模を誇る。楼上内部には、宝冠釈迦如来像、十六羅漢像が並び、柱や天井を極彩色の天女や飛龍が彩る。また、知恩院七不思議の一つ・白木の棺と、三門を建立した五味金右衛門(ごみきんえもん)夫妻の像を安置。楼上からは京都市内を一望できる。

●見どころ
徳川二代将軍秀忠により建立されたわが国最大規模の楼門(国宝)
楼上内部(宝冠釈迦如来・十六羅漢像・鏡天井や柱に極彩色の絵)
知恩院七不思議の一つ 五味金右衛門夫妻像「白木の棺」、市内のすばらしい眺望


  ちおんいん きょうぞう・せいしどう  
知恩院 経蔵・勢至堂 【京の冬の旅・初公開】
東山区林下町ル
 

 経蔵(重文)は元和7年(1621)の建立。内部の八角形の輪蔵に『宋版大蔵(一切)経』約六千巻を納め、これを一回転させれば、全巻を読誦するのと同じ功徳を得られるという。天井には極彩色で描かれた飛天や鳳凰が絢爛華麗に舞う。勢至堂(重文)は知恩院の旧本堂で、享禄3年(1530)再建の現存する知恩院最古の建造物。この地が法然上人の亡くなった場所であり知恩院発祥の地で、上人の本地身とされる勢至菩薩像(重文)を祀るため勢至堂と呼ぶ。

※拝観不可日(勢至堂)
1月24日(午後)、26日(午前)、27日(終日)、29日(午前)、2月3日(午前)、7日(11:00〜12:00、15:00〜16:00)
・上記以外にも法要等、都合により拝観できない日や時間帯が生じる場合があります。
・経蔵は拝観できます。勢至堂の代わりに方丈庭園を拝観いただきます。

●見どころ
【経蔵(重文) 徳川二代将軍秀忠により建立、内部中央に経巻を格納する輪蔵、天井など壁面に極彩色の飛天や鳳凰の絵
【勢至堂(重文) 知恩院の旧本堂、本尊勢至菩薩

  ろくどうちんのうじ  
六道珍皇寺 【京の冬の旅・初公開】
東山区松原通東大路西入
 
 平安時代に弘法大師の師・慶俊僧都(きょうしゅんそうず)が開いたお寺で、お盆の精霊迎え「六道まいり」で名高い。薬師堂には平安時代の作の本尊薬師如来坐像(重文)を祀り、閻魔(えんま)堂(篁堂)には、気迫に満ちた閻魔大王像と小野篁(おののたかむら)像を安置する。平安朝の官僚・小野篁は、夜は冥府の閻魔王宮に仕えたといい、冥界への入口と伝わる「冥土通いの井戸」が庭に残る。地獄絵「熊野観心(かんしん)十界図(じっかいず)」、「珍皇寺参詣曼荼羅図」や播磨(はりま)の赤松家ゆかりの寺宝が特別展観される。

●見どころ
伝教大師作薬師如来坐像(重文)、地獄絵「熊野観心十界図」、珍皇寺参詣曼荼羅図、 赤松家ゆかりの寺宝展観、小野篁の冥土通いの井戸、小野篁作閻魔大王坐像、小野篁立像

  ろくはらみつじ  
六波羅蜜寺  
東山区五条通大和大路上ル
 
 天暦5年(951)に空也(くうや)上人が開いたお寺で、西国三十三ヶ所観音霊場第17番札所。この地は平安時代には平家一門の屋敷、鎌倉時代には六波羅探題が置かれ、史跡として名高い。秘仏・本尊十一面観音像(国宝)を祀る本堂(重文)は鎌倉時代の様式を残す建物。宝物館は優れた仏像彫刻の宝庫であり、口から6体の阿弥陀仏を出す空也上人像(重文)や、平清盛像(重文)、さらに今回は貴重な「空也上人ゆかりの寺宝」が特別展観される。

※拝観不可日:2月3日午後

●見どころ
西国三十三ヶ所観音霊場第17番札所
醍醐天皇第二皇子空也上人により開創 本堂(重文)
平清盛坐像(重文) 運慶の四男康勝作空也上人立像(重文)
空也上人ゆかりの寺宝(空也上人の画像・空也上人が使っていた鹿の角の杖)

  りゅうほんじ
 
立本寺 【京の冬の旅・初公開】
上京区七本松通仁和寺街道上ル
 

 日像(にちぞう)上人により元享元年(1321)に開創された日蓮宗京都八本山のひとつ。境内に本堂・祖師堂・刹堂(せつどう)がコの字型に並ぶ配置は日蓮宗伽藍の典型である。本堂の須弥壇(しゅみだん)後壁には、江戸中期の絵師・渡辺始興(しこう)が大画面に描いた「十六羅漢図」が残る。江戸時代建立の客殿は6室に分かれ、仏間が背面に張り出す日蓮宗客殿の様式を伝えており、客殿庭園(京都市指定名勝)は、築山に石を組み、灯籠や五輪塔などを添えた緑豊かな庭園である。

※拝観不可日:2月16日(午後)、2月17日(終日)

 

●見どころ
日蓮宗京都八本山のひとつ。日蓮上人の孫弟子にあたる日像上人により開山
本堂・客殿・客殿西庭、南庭(京都市指定名勝)・渡辺始興筆本堂障壁画「十六羅漢図」


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