2008年2月18日 19時37分更新
佐賀県の原子力環境安全連絡協議会が18日玄海町で開かれ、原発の定期検査の間隔を延長することなどを盛り込んだ新たな検査制度の案について、国の担当者が「メリハリのある検査を行うもので、一律に間隔を延ばすものではない」などと説明しました。
18日玄海町の産業会館で開かれた協議会には佐賀県の古川知事や唐津市や玄海町の議会の関係者などの委員17人が出席しました。会議では国の原子力安全・保安院の福島章・首席統括安全審査官が国が検討している原発の定期検査の間隔を現在の13か月から18か月あるいは24か月に延長することなどを盛り込んだ新しい検査制度の案について説明しました。この中で福島審査官は新しい検査制度について「個々の原発の特性ごとにメリハリのある検査を行うもので、一律に間隔を延ばすものではない。
電力会社が提出した計画を国が厳正にチェックする」などと強調しました。
これに対して委員からは「地元に対しては安心安全の面まで入り込んで理解を得られるようにしてほしい」「プルサーマル計画が実施される玄海3号機ではどうなるのか」といった質問や意見がだされました。
福島審査官は「スケジュールありきではなく地元の理解を得ることが大切で国の考え方を繰り返し説明していきたい。
プルサーマルにかかわらずそのプラントごとにしっかり審査をしていく」とこたえていました。