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2008年2月18日(月) 夕刊 5面
また事件「情けない」/米兵住居侵入
綱紀粛正誓い空しく
 【名護】「大使や軍のトップが綱紀粛正の徹底を誓ったばかりなのに」。本島中部で起きた米兵による暴行事件から九日。県民の怒りが高まり、日米両政府の高官らが綱紀粛正の徹底を声高に叫ぶ中、またしても「基地あるがゆえ」の事件が発生した。基地周辺の住民や首長らは憤り、あきれた。効果的な再発防止策を徹底しない米軍への不信感を募らせた。

 事件の連絡を受けた大城康昌辺野古区長は「米兵の暴行事件があったばかりなのに情けない。兵士への教育が十分にされてない証拠だ。基地の外に出るなら緊張感を持ってほしい」と怒りをあらわにし、キャンプ・シュワブ司令官に再発防止の申し入れをする考えを示した。

 辺野古区に住む島袋権勇市議会議長は「言語道断。大使や軍のトップが沖縄に来て綱紀粛正の徹底を誓ったばかり。米軍全体の問題だ。きちっとしてもらいたい」と軍内部での教育の徹底を訴えた。

 島袋吉和名護市長は「米兵暴行事件が起きて、みんな精神的にピリピリしている大変な時期にこんな事件が起きるとは」とぶぜんとした表情。「地域の婦女子に心配を与える。住民が安心して生活できるように海兵隊の再教育を徹底的にやってほしい。沖縄の歴史をしっかり勉強させる必要がある」と再発防止策を国に求める考えを示した。

 現場近くの商店の三十代の女性は「ぞっとする。怖いとしか言えない」と肩をすくめ動揺した様子で話した。

 一方、沖縄市の東門美津子市長は「あきれて言葉も出ない。暴行事件での抗議で米軍側からは米兵の教育、再発防止といった言葉があったが、いったいどうなっているのか。あまりにもひどい」と語気を強めた。

 米軍犯罪に詳しい新垣勉弁護士は「(夜間外出を制限する)米軍のリバティー・カード・プログラムは機能していないことがあらためて明らかになった。日米両政府は兵士個々の問題として考えるのではなく、海兵隊員は危険な存在と認識を改め、基地外への外出を原則禁止するべきだ」と厳しく指摘。

 綱紀粛正後の事件発生に「本質的な対応を行わなければ事件はなくならないことの象徴的な事例だ」と話した。



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