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ワッハ上方「残して」橋下府知事にお願い
大阪府の施設を売却や民営化する方針を打ち出している橋下徹知事(38)が17日、上方演芸資料館(ワッハ上方)を視察した。存続のピンチに立っているワッハ上方は橋下氏との意見交換の場で落語家桂三枝(64)の「キタの繁昌亭とミナミのワッハ上方は大阪を盛り上げるのに必要」との“お願い”を伝えた。橋下氏は「文化は残すが残し方や費用の掛け方が問題」と述べ、ワッハ上方の移転存続も示唆した。
ワッハ上方が笑うに笑えない状況を打開するために最後の? お願いだ。この日午後、橋下知事は大阪・ミナミの「なんばグランド花月」(NGK)前にあるワッハ上方を訪れた。
館内を視察した橋下氏は人件費、運営費経費などを細かく質問。「ここでなければならない根拠は何か?」。ワッハ上方は大阪の繁華街・難波の一等地にある吉本興業所有ビルに入居。賃料は約2億8400万円(07年当初予算)。橋下氏はワッハ上方がミナミにあることによる効果を繰り返し尋ねた。
ワッハ上方の伊藤雄三館長(60)は「上方演芸の発祥地である大阪・ミナミだからこそ情報発信力がある」と力説。さらに上方落語協会の会長である桂三枝のメッセージを伝えた。「繁昌亭とワッハ上方の役割が違う。ワッハは資料館としても貴重。キタの繁昌亭とミナミのワッハ上方は大阪を盛り上げるには必要です」。伊藤館長は“代読”する形でワッハ上方が漫才や落語などの上方文化の保存、振興の拠点としての役割、施設の必要性を訴えた。
意見交換はマスコミにすべて公開され、両者が討論する形となった。視察後、橋下氏は個別施設の売却、民営化にはコメントを避けながらも、ワッハ上方を念頭に「文化は残すが残し方や費用の掛け方の問題だ。費用を掛けない残し形もある」と話した。橋下氏は危機的な府の財政削減のため「図書館以外は不要」と発言しており、ワッハ上方も例外ではない。ワッハ上方を移転し、存続させる可能性も示唆した。
橋下氏は13日に発足させたプロジェクトチームが中之島図書館(大阪市)など2施設を除く81施設の運営形態の見直し作業を進めている。最終判断について橋下氏は「ボクの政治感覚で決断するしかない」と話した。
[2008年2月18日12時23分 紙面から]
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