| 橋下知事また"壮舌"バトル！今度は江川紹子氏と |
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駅伝大会で、職員に囲まれながら疾走する橋下府知事（矢印）
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◆ 読売系の報道番組に生出演 ◆
大阪府の橋下徹知事（３８）は１６日、読売系の報道番組「ウェークアップ！ぷらす」（土曜前８・０）に生出演した。番組内では、コメンテーターを務めるジャーナリストの江川紹子氏（４９）と舌戦を展開。８日にはＮＨＫの生番組で女性アナウンサーとバトルを繰り広げたばかりで「また大人げなかったですかね」と自嘲（じちょう）気味に笑みを浮かべていた。
◆ 最後は逆ギレ気味に終了 ◆
登場から笑顔だった橋下知事の表情が、江川氏の一言で一変した。
冒頭で流れた「中之島図書館、中央図書館は存続させるべき。そのほかの府の施設は基本的には不要だと思う」と橋下知事が発言したＶＴＲ。これに対し江川氏が「障害者の自立支援センターとか青少年育成のための施設も基本的にいらないと思ってらっしゃるんですか」と厳しく指摘した。
橋下知事は「前段階を聞いてくださいよ。セーフティーネットにかかわるものは必要で、それ以外のものを優先順位をつけて検討するということ」と反論。さらに「メディアが編集しただけ。記者会見に全部立ち会ってくださいよ。それが現場主義ですよ」と語気を荒らげ「そうできずに評論家をやってるのは、机上の空論なんですよ」と一気にまくしたてた。
熱くなる橋下知事とは対照的に江川氏は「あなたはメディアの特性を知ってらっしゃるのだから切り取って繰り返し使われるのは分かるでしょ」と冷静に反論。終わりの見えないバトルに、出演していた元内閣府特命担当大臣の竹中平蔵氏（５６）が「それがメディアの常。どんどん言ったらいい」と橋下知事に助け船を出し、いったんはおさまった。
しかし、江川氏の鋭い舌ぽうはとまらない。「教育制度をもう一回組み直します」と発言した橋下知事に「今まで教育について言っていたことを白紙に戻すということですか」とかみついた。橋下知事は「白紙にはしない。今までは、現場を見ないで評論家の意見や本を見て得た知識でしゃべっていた」と応戦。
さらに「選挙の公約は机上の空論だったんですか」とたたみかけられ「現場を全部見て公約を作れるんですか」と逆ギレ気味。あげく「まあ、どうおっしゃられてもいいですよ」と半強制的に討論を終了させた。
◆ 駅伝参加も…快足の面影なし ◆
橋下知事は１６日午後、大阪・長居陸上競技場で府職員の駅伝大会に参加。「チームはしもと」の第一走者として３．７キロを１８分４１秒で完走も順位は８３人中７４位と、快足ラガーマンの面影はなかった。スタート前は「完走できなかったら口先知事と書かれそう。歩いてでも完走する」と宣言。ゴール後はしゃがみ込んでいたが“公約達成”には笑顔だった。１５日に対面した東国原宮崎県知事はマラソンランナーとしても知られるが「直接対決？そのレベルじゃない」と話していた。
その後は、自民党の大阪政経懇談会に出席。江川氏とのバトルを「また大人げなかったですかね」と冷静に振り返っていた。
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[ 2008年2月17日付 紙面記事 ]
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