2008.02.05
大友康平裁判(4) 「HOUND DOGをお荷物だとは言っていない」。 前事務所の福田信氏は完全否定
東京地方裁判所103法廷。4日午後1時30分に開廷した。
最初は、原告側であるマザーエンタープライズの前社長である福田信氏の証人尋問が行われた。福田氏は、平成2年に代表取締役社長を降り、平成15年にはマザーの株式を全て売却したしたことを説明した。100%保有していた株式は「5年をかけて」社員などに分配し、平成11年には大友も同社の株主となった。
事務所内での現在の立場については「必要に応じて相談を受ける」と、アドバイザー的な立場にあるとした。また、大友との関係について問われ「特別に2人だけで話すことはない。もちろんHOUND DOGが活動していた時にはコンサートを観に行っていたし、打ち上げにも行くことがあった。ただ、そこで話すこともなかった」と、自らの行動を述べた。
そう言った中で、前回の証人尋問で大友康平と桂子夫人が、福田氏から「HOUND DOGはお荷物だ」と言われたことが「ソロ活動への引き金になった」と証言したことについて
「04年9月に桂子夫人から呼び出しがあって、六本木の喫茶店で会った。その時に今後の活動に関して要望や要求を聞かされたが、HOUND DOGをお荷物だと言った覚えはない」
と両者の発言を完全に否定した。
また、大友のソロ活動と独立に関しては05年3月10日と14日に大友本人と話したことを明らかにした上で、まず10日の話し合いについては
「相談と言うことで会った。その際の大友は悩んでいたようだが、マザーを辞めてまでソロ活動を考えているような雰囲気ではなかった。ただ、奥さんが家出をしているというようなことを言っていた」
と振り返った。その際、福田氏は大友に
「ソロで何をしたいのか。役者とかタレントをやりたいのか、ソロ活動で何か自分なりのテーマを持っているのか? 大友は、何となくという感じだったので、ちゃんとしないとダメだとアドバイスした」
とも。その後、14日に会った時は
「マザーとは契約しないと言ってきた。僕は、契約をするもしないも自由だと応えた。ただ、マザーと契約しないというならHOUND DOGはどうすると尋ねるとマザーでやって欲しいと言ってきた。しかし、大友が独立する以上はマザーでは出来ないとも言った。大友がやらなければHOUND DOGは自然消滅してしまう」。
こういった大友の行動に対して「メンバーの反応は冷ややかな感じだった」と福田氏は明かし、自身の考えとして
「基本的には、HOUND DOGは大友の下で活動できればいいと思っていたがメンバーは、(大友が)何で辞めたいのか、新しく事務所を始めた場合、営業力や宣伝力がどの程度あるのか、あるいは経営は誰がやるのか、その全てに疑問を抱いていたようだ」
とした。
(づづく)