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◆楽天紅白戦 白組7x―6紅組(17日・久米島) 楽天の大学生・社会人ドラフト4巡目、聖沢諒外野手(22)=国学院大=が17日、久米島キャンプの紅白戦で4打数4安打の固め打ちを演じた。初対決のマー君からもヒットを放った期待の快足ルーキーは、「自信になります」とニッコリ。2軍から参戦した憲史外野手(31)は豪快なサヨナラ3ラン。新鋭とベテランがしのぎを削る外野の定位置争いがヒートアップしてきた。
前日まで4試合で11打数2安打とさえなかった聖沢のバットが、ようやく火を噴いた。「初めてアピールできましたね」と白い歯をこぼした背番号23。きっかけをつかんだのは、3つ年下の怪物・田中との初対決だった。
先頭打者で迎えた初回の打席。内角へ鋭く食い込むスライダーと外角への速球に手が出ず、アッという間に追い込まれた。だが、マー君が間髪入れずに勝負に来た3球目の内角直球を完ぺきに捕らえて中前にはじき返した。「(見逃した)2球ともすごい球で…。でも、そこで気持ちが引いてしまってはダメだと思って打ち返しました。芯で打てたし、自信になりますね」
30メートル走でチーム最速の3秒88を誇る快足ルーキー。自慢の足も猛アピールだ。3回の第2打席で、田中の足元にバントを転がして内野安打。5回にはドミンゴから中前打を放つと、すかさず二盗。ようやく決めたプロ初盗塁に「きょうは全部走るつもりだった。やっと走れました」。7回の最終打席では、青山のフォークに完全にタイミングを崩されながらも、ボテボテの三塁内野安打で出塁。逆転サヨナラ劇のきっかけとなるラッキーボーイぶりだった。
初体験のキャンプもそろそろ終盤。一番疲労のたまる時期だ。「確かに体はキツいですけど、ここが踏ん張りどころ。そういう時に結果を出せたのはうれしい」と、レギュラー奪取に意欲満々。鉄平、リック、礒部、憲史ら実績のある先輩に加え、山崎隆、横川ら新鋭も加わった外野の定位置争い。「若手組は沖縄本島での練習試合(23~26日)が大きな関門になる。そこからベテラン組との入れ替えを始める」と橋上ヘッドコーチ。サバイバルレースはこれからが本番だ。
◆憲史、逆転サヨナラ3ラン
憲史の会心の弾丸ライナーが、右翼フェンスを越えた。「初めて打った」という逆転サヨナラアーチに、憲史は右腕を高々と突き上げた。負けチームには宿舎まで約10キロの“罰走”が科せられるガチンコ勝負の紅白戦。「走るのは苦手なんで、それを避けることだけを考えた」と笑うヒーローを、白組メンバーもガッツポーズで出迎えた。
プロ14年目の今季は、ベテラン扱いの2軍スタート。マイペース調整が許されたことで「たっぷりと打ち込ませてもらってます」。とはいえ、レギュラーの座が約束されたわけではない。「アピールしないとね。必死ですよ」。今後も2軍に残り、3月1日のロッテ戦(長崎)からオープン戦に帯同する。
(2008年2月18日10時21分 スポーツ報知)
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