2007年01月19日

はらに いちもつ

ある女性芸能レポーターの発言です。

《はらに いちもつ、こころに にもつ》

「こころに にもつ」は さすがに 変だと おもったのでしょう。直後に いいなおしました。

《てに にもつ》

にもつは 手にも もちますけれどもね。
わらってしまいました。
うろおぼえだったら いわなければ いいのにね。

しらべてみましたら、「腹に一物 手に荷物」としているものも あるようです。しかし、「腹」と「手」は対応関係にはありません。やはり、「腹背」でなければ ことばとしての おもしろみ が でてきません。「腹に一物 背に荷物」です。

きまりきった ことばを いいかえるのなら、
神代辰巳{くましろ たつみ}監督のながまわしを、
「みあげたもんだよ、屋根屋のふんどし」をもじって、
「みあげたもんだよ、天から ふんどし」
と いうくらいは、やってもらわないとね。


なんといいましたかね、この しゃれことば。じぐち{地口}は じぐち なのですが、名称があったようにおもいます。NHKでは「付け足し言葉」としているようですが、なにか ちがっているように おもいます。そういう名称ではありません。

ちょいと かきならべておきましょう。
おそれ入谷の鬼子母神(鬼子母神の真源寺は いまは 下谷だそうですが、びっくり下谷の鬼子母神 にはなりません)
びつくり下谷の広徳寺
ほいきた合点承知の介
とんだ ところへ 北村大膳
はらに いちもつ せに にもつ
おどろき モモのき サンショのき
そのては 桑名の やきハマグリ
なんだ 神田の 明神下
いわぬが はなの 吉野山
なにか用か九日十日
うそを築地の御門跡
どうぞ かなえて くれの鐘
いやじゃ有馬の水天宮
とんでも はっぷん あるいて 10分{じっぷん}
あたり前田のクラッカー


浄瑠璃や 歌舞伎のセリフに よく でてきますね。
「おそれ いりやの 鬼子母神」は 蜀山先生の作だということです。
posted by torokko at 08:18| Comment(0) | TrackBack(0) | 未分類