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[鳩山法相発言]志布志事件の元被告ら反発 「謝罪も形式」

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 12人全員の無罪が確定した鹿児島県議選の選挙違反事件(志布志事件)を巡り、鳩山邦夫法相(衆院福岡6区)が「冤罪(えんざい)と呼ぶべきではない」と発言した問題で、元被告や支援者らから批判と反発が強まっている。鳩山法相は「おわび」の言葉を繰り返す一方で、「法務省や検察が常日ごろ言っていることをそのまま言った」とも発言。大臣の資質を問う声も上がる。12人のうち最高齢の永山トメ子さん(78)は理不尽な事件を振り返りながら、法相発言への憤りを語った。

 「巻き込まれた一人一人の気持ちに立っておらず、謝罪も形式的なものにしか感じられない」。無罪判決(07年2月23日)から間もなく1年。少しずつ心の傷が癒やされつつあった中での鳩山法相発言に、永山さんは憤りを隠せない。

 夫東(あずま)さん(84)の手元にたくさんのノートがある。妻の無実を信じて事件の記事をスクラップし続けたものだ。永山さんの拘置中、病床にいた東さんはそこに自作の詩を記した。「何糞(なにくそ)頑張れ 吾(わ)が家族 何時か微笑む 春は訪る」――。最近ようやく、ノートを見ながら夫婦で笑い合えるようになった。

 半年に及んだ拘置生活。否認を貫いたため、朝から晩まで刑事に怒鳴られ続けた。一番の気がかりは、足が不自由で「自分では何もできない」夫のことだった。

 03年4月20日正午過ぎ、志布志署に任意出頭を求められた。理由は聞かされなかった。「すぐに済むだろう」と食事もせずに応じたが、取り調べ中は水さえ口にできず「お前はうそをついている」と責め立てられた。帰宅が許されたのは午後10時。翌日、自宅トイレで倒れ、救急車で病院へ。その後も再三、出頭を求められたが、簡易郵便局長の仕事や夫の介護を理由に拒み続けた。

 同年5月13日朝、職場に刑事が来た。示されたのは、同4月の県議選で当選した中山信一氏派から現金を受け取った容疑の逮捕状。身に覚えがなく「でたらめ、でたらめ」と叫んだが一方的に逮捕され、介護者を失った東さんは入院せざるをえなかった。

 接見禁止が続き、手紙を書くことも許されない日々。「50年近い結婚生活で、これほど長い間離れたことはなく本当に不安だった」。だが弁護士を通じて夫の詩を聞き、頑張ろうと決意したという。

 「無罪判決を受けたことで精神的に楽になった」と永山さん。全国各地から、励ましや応援の手紙が今も届く。鳩山法相の「あまりにも軽すぎる」発言。「苦しみは、体で味わった人にしか分からない」と永山さんはつぶやいた。



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