姫路・西播磨
「市民の協力が必要」救急患者拒否問題で学習会 姫路
集まった市民に医療現場の苦しさを訴える医師=姫路市総社本町、市民会館 |
昨年十二月、姫路市内の男性救急患者が十七病院で受け入れを断られ、死亡した問題を受け、医師と市民がともに考える学習会「ストップ・ザ・医療崩壊」が十七日、姫路市市民会館(総社本町)で開かれた。姫路医療センターの嶋崎明美内科医長らが、訴訟リスクを抱え、過剰な勤務が続く医療現場の実情を報告、「医師不足を食い止めるには市民の協力が必要」と訴えた。(神谷千晶)
同市の市民グループ「入院患者と障害者に笑顔とコンサートを贈る市民の会」(代表・小嶋隆義さん)が企画し、医師や市民ら約七十人が参加した。
嶋崎医長は同センターの内科医が一年で五人減るなど、医師不足の現状を説明。「退職が相次いでいるが、仕事量は減らない。残された医師の負担は増えるばかり。現場は限界に達している」と強調した。
人手不足の原因として、軽症患者が時間外に訪れ、医師の過重労働につながっているほか、現場が患者の暴言や暴力にさらされている実態を挙げた。
嶋崎医長は「緊急性の高い救急患者を診られず、医療崩壊につながっている。これは、市民全員で作り出したもの。目を背けず、自分の問題として考えてほしい」と語る一方、勤務医と開業医の役割分担を制度化することやカルテの集中管理を提案。「救急時に役立てる新たなシステムが必要」とした。
また、中谷病院(飾磨区細江)の中谷裕司院長は高齢者医療について発言。「入院、入所施設を存続させるためには人手不足」とし、住民による病院ボランティアの必要性を訴えた。
(2/18 09:37)
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