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<JAL機>新千歳トラブル 機長、管制指示を復唱せず?

2月17日20時18分配信 毎日新聞


<JAL機>新千歳トラブル 機長、管制指示を復唱せず?

調査を終え、取材に応じる梅村行男主管調査官(右)ら=国交省新千歳空港事務所で2008年2月17日午後4時10分ごろ、久野華代撮影

 新千歳空港の滑走路で日本航空(JAL)502便(乗員乗客446人)が前方にJAL2503便(同126人)がいるにもかかわらず、管制の許可なく離陸滑走を開始したトラブルで、502便の機長がトラブル防止策として求められていた管制からの指示内容を復唱していなかった可能性が高いことが17日、わかった。

 トラブル防止策は05年1月、JAL機が新千歳空港で同様のトラブルを起こしたことを受け、社内で徹底を求めていた。JALは「確認の復唱は整備や事務職も含めて積み重ねてきたが、なぜ起きてしまったのか分からない」と話した。

 今回のトラブルで、新千歳空港を訪れた国土交通省航空・鉄道事故調査委員会の調査官は502便の機長や、管制塔の管制官らから事情を聴くとともに、502便と2503便のフライトデータレコーダーと管制とのやり取りを記録したボイスレコーダーを回収した。梅村行男主管調査官は「回収した資料を解析し半年以内に報告書を出し、再発防止に努めたい」と話した。

 トラブルは16日午前10時半ごろ発生。管制は滑走路に進入した502便に対して「間もなく離陸できる見込み。前方に着陸機あり」(英語)と指示。これに対して機長は「了解」(同)と答えて離陸滑走を開始した。JALによると機長は「『すぐに離陸せよ』(という指示)だと思った」と話した。

 一方、502便は降雪の影響で、定刻から約50分遅れで出発。焦りが誤認につながったとの指摘も出ているが、機長は「(着陸態勢に入っていた)後続機との距離が6マイル(約9000メートル)あったので、焦ってはいなかった」と説明したという。

 05年1月のトラブルは、滑走路上に着陸して減速走行していた全日空機がおり、管制官はJAL機に待機を指示したが滑走を開始。管制官が停止を命じ、同機は1キロ先で停止した。これを受けJALは「管制との確認徹底」などの再発防止策をまとめていた。【久野華代】

 ▽日本航空広報部の話 このような事態はあってはならないことで、心よりおわびします。今後、再発防止策を講じ、航空会社として最大の使命である安全運航の堅持に取り組みます。

最終更新:2月17日22時48分




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