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管制指示復唱せず 無許可滑走 機長「テークオフ」誤解

2月18日8時1分配信 産経新聞


 新千歳空港で、日本航空の羽田行き502便が管制官の離陸許可を受けずに滑走したトラブルで、機長が日航のマニュアルに従わず、管制官の指示を復唱していなかったことが分かった。復唱していればトラブルを回避できた可能性がある。管制官が通常では使わないタイミングで「テークオフ」という言葉を使用したため、操縦士が離陸許可と勘違いした疑いも判明。国土交通省航空・鉄道事故調査委員会は当時の詳細な経緯を調べている。

 日航広報部によると、同社のマニュアルは安全確認のため、離着陸時などに管制官の指示を復唱するように定めている。しかし、同便の機長はトラブル直前、管制官から「すみやかな離陸にそなえよ」と英語で指示を受けたさい、離陸許可と勘違いし、「了解」と答えただけで滑走を始めた。

 当時は大雪で視界が約500メートルしかなく、着陸後滑走路上にいた日航2503便を目視確認できなかった。事故調委などは復唱していれば勘違いに気付くことができた可能性があるとみている。

 一方、航空関係者によると、管制官が通常では使わないタイミングで「テークオフ(離陸)」との言葉を使用した。通常は「離陸せよ」か「離陸中止」の場合に限り「テークオフ」が用いられるとされる。このため、機長らが離陸許可と勘違いした疑いがあり、事故調委は管制官からも事情を聴いている。

 事故調委は17日、コックピットボイスレコーダーやフライトレコーダー(飛行記録装置)を回収。梅村行男主管調査官は「気象条件が悪い状況での管制官の指示だったので、すべての要因を考慮しながら原因究明を急ぎたい」と話した。


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最終更新:2月18日9時33分

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