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「ID番号で厳重管理」ギョーザ輸出の天津港

2008.2.7 17:44
このニュースのトピックス中国製ギョーザ中毒問題

 日本で中毒を引き起こした冷凍ギョーザが船積みされた中国天津港では、鉛でコンテナの扉が堅く封印されているほか、税関による抜き打ち検査もあり管理態勢は厳重。コンテナ業者は、港でコンテナを開けて殺虫剤を入れることは不可能だと口をそろえる。

 鉛にはID番号が書かれたアルミ合金が付いており、税関への申告書にもこの番号が記載され、日本側へも送られる。仮に何者かが港で鉛を切り落としてコンテナを開け、その後に申告書と異なるID番号付き鉛を付け替えた場合、日本での受け入れを拒否されるという。

 天津港で約30年間、コンテナ保管などの業務を行っている劉連順さん(46)は「鉛は固くて簡単には切れないし、付け替えてもすぐばれる」と指摘。港で働き始めて以降、コンテナが不正に開封されたケースはないという。

 天洋食品の冷凍ギョーザの場合、工場出荷直後にすでに鉛でコンテナの扉が封印されており、ある公安関係者は「誰かがトラックを途中で止めて、鉛を切ることはあり得ない」(公安関係者)と断言する。

 また、別のコンテナ取扱業者によると、冷凍食品を積んだコンテナは専門の場所に保管され、定期的にチェックを受けることになっており、不正に開封されても温度などの記録から容易に異常が判明するという。

 インターネットで今回の中毒事件を知ったというある港湾関係者は「港で犯行に及ぶのは無理。商売敵か内部の犯行だろう」と推測した。(共同)

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