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いまや20軒に1軒 オール電化住宅が急増 (1/2ページ)
家庭用の熱源を電気でまかなう「オール電化」住宅の普及が加速してきた。昨年12月末までの導入戸数は前年同月比26%増の256万世帯に急増。国内全世帯に占めるオール電化住宅の割合は5%を突破し20軒に1軒が家庭内の熱源をすべて電気でまかなう住宅になった。
急増の背景には、火を使わない安全性やガス併設の住宅に比べ割安な料金体系が消費者に受け入れられたことがある。石油価格の上昇も普及を後押しした。
一方、電力の強力な販売攻勢で顧客を奪われているガス業界も、CM出稿やキャンペーンの増加などでガスの普及拡大に躍起。エネルギー業界間の顧客競争は激しさを増している。
オール電化住宅は、給湯や調理に加え、空調など家庭内の熱源すべてを電気でまかなう住宅。給湯や調理にガス機器を使わず、電気調理器具のIH(電磁誘電加熱)クッキングヒーターと電気給湯器を用いる。火を使わない安全性や調理時の掃除の簡単さが人気の秘訣(ひけつ)。