１６日午前１０時半ごろ、新千歳空港のＢ滑走路で、関西空港から到着した日本航空の２５０３便がまだ滑走路から誘導路に出ていないのに、羽田行きの日本航空５０２便ボーイング７４７型機が管制官の許可がないまま、離陸に向けて滑走路を走り始めました。このため、管制官は離陸を中止するよう指示を出し、５０２便は離陸を取りやめました。空港の管制をしている航空自衛隊千歳基地によりますと、５０２便には「滑走路の端で待機するよう」指示を出していたということです。国土交通省では、航空機どうしの衝突につながりかねないこのようなミスが各地で目立っているとして、対策の検討を始めています。国土交通省の航空鉄道事故調査委員会では、調査官３人を新千歳空港に派遣し、詳しい状況と原因を調べることにしています。