憲法を歩く 施行60年
第4部は「貧困と労働」の現場ルポ
【社会】ギョーザ中毒事件 混入農薬のメタミドホスは外国製2008年2月16日 08時33分 中国製ギョーザ中毒事件で、警察当局は15日、千葉、兵庫両県警が押収し、再鑑定していた2種類のギョーザに混入していた有機リン系農薬メタミドホスについて、日本国内で製造されたものではない、と断定した。一連の中毒事件で見つかった毒物が、日本国内で生産されたものではないことが、科学的に鑑定されたのは初めて。 どこで製品に混入されたかは依然不明だが、少なくとも混入農薬が外国製であることは確定的となった。 これまでの兵庫、千葉両県警の調べなどによると、昨年10月1日と20日に中国河北省の「天洋食品」で製造された冷凍ギョーザについては、千葉市、千葉県市川市、兵庫県高砂市でメタミドホスが検出されている。 今回、警察庁科学警察研究所で判明した分析結果によると「日本国内に存在するメタミドホスの試薬としてのガスクロマトグラフィー分析結果とは明らかに波形が異なり、国内で生産されたものでないことは百パーセント間違いない」という。 関係者によると、メタミドホスは、日本国内では試薬として使用するため、99%以上まで精製される。農薬として使用する場合、不純物があっても農薬としての効果は損なわれず、また、不純物を除去するのには経費がかかることから、一般に中国ではそこまで精製しないという。 中国公安部は、製造過程での人為的混入を公式に否定している。 (中日新聞)
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