山形放送局

2008年2月17日 12時5分更新

市町営病院3分の2が赤字


県内の市や町などが運営する15の病院事業の昨年度の収支は3分の2が赤字で、赤字額は合わせて19億円に上り厳しい経営が続いていることが分かりました。

県のまとめによりますと市や町それに一部事務組合などが運営する県内の15の病院事業の昨年度の収支は、3分の2にあたる10の病院事業が赤字となっています。また、赤字額はあわせて19億200万円でした。

赤字は5年連続で、赤字額は医師不足や事務職員の削減によって人件費が抑制されたことなどから前の年度に比べ、9パーセント余り減っています。

赤字額が大きいのは▼荘内病院や湯田川温泉リハビリテーション病院を運営する鶴岡市が9億5900万円、▼天童病院を運営する天童市が2億7000万円、▼高畠病院を運営する高畠町が2億3000万円余りなどとなっています。

県は、病院事業は市や町の一般会計からの繰入金に依存している状況で一般会計の負担を軽くするためにも、経営健全化に向けたいっそうの取り組みが必要だとしています。