県は首都圏での情報発信拠点「代官山i(アイ)スタジオ」(東京都港区恵比寿西)を売却する方針を固めた。売却益のうち約40億円を、県立医大(橿原市)と県立3病院の施設整備の基金をつくり積み立てる。基金は09年度以降取り崩し、県立医大につくる総合周産期母子医療センター整備にも充てるという。
iスタジオは68年に建築。延べ床面積約2200平方メートル。05年に改築し、展示、イベントスペースや宿泊施設を備えている。約1700平方メートルの敷地と共に県が所有している。
基金は08年度当初予算案に計上する。他の医療制度改革関連予算では、県立奈良病院(奈良市)に新生児集中治療室(NICU)6床を増やし、総合周産期母子医療センターに次ぐ産科拠点施設となる「地域周産期母子医療センター」とすることも盛り込まれる。【中村敦茂】
毎日新聞 2008年2月17日