大阪府の救急医療の立て直し策として、橋下徹知事が検討を表明した救急の輪番制について、府救急医療対策審議会の小委員会は15日、議論を始めた。輪番制は地域ごとにその日の当番病院を決める制度。実現に向け、府は救急病院の認定基準を緩和する改正案を示したが、委員から効果を疑問視する声が相次いだ。府は4月までに結論をまとめる。
従来の基準では、救急病院は休みなく急患受け入れに備えねばならず、輪番制導入には基準改正が必要。改正案では、現在診療科ごとに2人以上必要な救急医療の担当医師を1人以上に緩和する。小規模な病院や診療所が輪番制に参加しやすくするため。【根本毅】
毎日新聞 2008年2月16日 大阪朝刊