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診療危機を回避 牛深市民病院新院長決定

2008年02月16日

  松崎博充院長ら内科常勤医4人全員が3月末で退職の意向を示していた天草市立牛深市民病院(天草市牛深町)の次期院長が、桜十字病院(熊本市)の秋山泰廣副院長(65)に決まった。15日、安田公寛・天草市長らが県庁で会見し発表した。内科医1人も確保し、診療への大きな影響は回避できそうだ。

  秋山氏は天草での勤務経験があることから、安田市長が桜十字病院に要請。同病院から派遣され4月1日から院長職を務める。秋山氏は「各地で地域医療が崩壊する中、火中のクリを拾う気持ち。まず医師を確保し、住民のため努力したい」と話した。

  市民病院には女性医師(58)も2月から着任。非常勤医師の確保もめどが立ったという。安田市長は「特に心配された人工透析治療も引き続き受けられる。市民は安心してほしい」と話した。

  県内や全国で医師不足が慢性化していることについて安田市長は「長崎や鹿児島では県が県内各地に医師を派遣するドクターバンクがあるが、熊本県は対策が遅れている。公立病院を持つ自治体同士の連携も考える必要がある」と述べた。

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