中学校学習指導要領の要旨 学習指導要領改訂案 |
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【総則】 ▽教育課程編成の方針 道徳教育は職場体験活動などを通じ内面に根差した道徳性育成を図る。 ▽授業時間数の取り扱い 10分間程度の短い時間を単位として特定の教科を指導する場合、その教科を担当する教師が指導内容の決定や成果を把握する態勢が整備されているときは、その時間を当該教科の授業時間数に含めることができる。 ▽配慮すべき事項 コンピューターを適切かつ積極的に活用できるようにするための学習活動を充実。部活動は学校教育の一環として教育課程との関連が図られるよう留意する。 【国語】 ◇内容 〈1年〉日常生活の中の話題について対話や討論などをする言語活動を通して話すこと・書くことを指導。説明や記録の文章を読む。 ▽伝統的な言語文化と国語の特質に関する事項 古文や漢文を音読し特有のリズムを味わいながら古典の世界に触れる。 〈2年〉調べて分かったことなどに基づいて説明や発表をする活動を通して話すこと・書くことを指導。詩歌を作り、物語を書く活動を通して指導。 〈3年〉論説や報道などに盛り込まれた情報を比較して読む。漢字配当表に示されている漢字を文章の中で使い慣れる。 ◇指導計画の作成 わが国の言語文化に親しむことができるよう、近代以降の代表的な作家の作品を取り上げる。 【社会】 〈地理的分野〉世界の諸地域の特色について主題を設け追究。日本の諸地域について自然環境、歴史的環境、産業、生活・文化などの考察を通じて特色をとらえさせる。 〈歴史的分野〉歴史的事象に対する関心を高め、わが国の歴史の大きな流れを理解させる。学習した内容を活用して、その時代を大観し表現する活動を通して各時代の特色をとらえさせる。 〈公民的分野〉 現代社会における文化の意義や影響を理解させるとともに、わが国の伝統と文化に関心を持たせる。裁判員制度に触れる。国際社会での文化や宗教の多様性に触れる。指導に当たっては教育基本法14条(政治教育)、15条(宗教教育)の規定に基づき、特に慎重に配慮。 【数学】 ◇内容 〈1年〉数の集合と四則、図形の移動、球の表面積・体積などを学習。既習の数学を基にして数や図形の性質などを見いだしたり、日常生活で数学を利用したりする数学的活動に取り組む。 〈2年〉略 〈3年〉有理数・無理数、2次方程式の解の公式、相似な図形の面積比・体積比などを学習。 ◇指導計画の作成 学習を確実なものにするために新たな内容を指導する際には、既に指導した関連する内容を意図的に再度取り上げ、学び直しの機会を設定する。 【理科】 力とばねの伸び、質量と重さの違い、水圧(1年)、電力量、熱量、電子、周期表、生物の変遷と進化(2年)、力の合成・分解、イオン、遺伝の規則性、DNA(3年)などを学習。 十分な観察や実験の時間、課題解決のために探究する時間を設けるようにする。その際、問題を見いだし観察、実験を計画する活動、観察、実験の結果を分析し解釈する活動、科学的な概念を使用して考えたり説明したりする活動が充実するよう配慮。科学技術が日常生活や社会を豊かにしていることや安全性の向上に役立っていることに触れる。 【音楽】 ◇内容 民謡、長唄などわが国の伝統的な歌唱のうち地域や学校、生徒の実態を考慮して伝統的な声の特徴を感じ取れるものを歌唱教材として取り扱う。 ◇指導計画の作成 歌唱の指導は以下の共通教材の中から各学年ごとに1曲以上を含める。「赤とんぼ」「荒城の月」「早春賦」「夏の思い出」「花」「花の街」「浜辺の歌」。自己のイメージや思いを伝え合ったり、他者の意図に共感したりできるようにするなどコミュニケーションを図る指導を工夫する。 【美術】 ◇内容 〈1年〉身近な地域や日本および諸外国の美術の文化遺産などを鑑賞し、その良さや美しさを感じ取る。 〈2、3年〉作品などに対する自分の価値意識を持って批評し合うなどして美意識を高め幅広く味わう。 ◇指導計画の作成 漫画やイラストレーション、図などの多様な表現方法を活用できるようにする。 【保健体育】 〈体育分野〉 柔道、剣道、相撲の技ができる楽しさや喜びを味わい、基本動作や基本となる技ができるようにする。武道に積極的に取り組むとともに、相手を尊重し、伝統的な行動の仕方を守ろうとすることができるようにする。創作ダンス、フォークダンス、現代的なリズムのダンスについて、感じを込めて踊ったり、みんなで踊ったりする楽しさを味わう。 武道、ダンスはこれらのうちから選択して履修できるようにする。 〈保健分野〉 自然災害に伴う傷害は発生時だけでなく、2次災害によっても生じること、医薬品を正しく使用することについて理解を深める。 【技術・家庭】 〈技術分野〉 エネルギー変換に関する技術、デジタル作品の設計・製作、著作権や発信した情報に対する責任について指導。ものづくりの技術がわが国の伝統や文化を支えてきたことについて扱う。 〈家庭分野〉 幼児との触れ合いとかかわり方の工夫、日常食や地域の食材を生かした調理、消費者の基本的な権利と責任などを指導。 【外国語】 ◇内容 〈聞くこと〉まとまりのある英語を聞いて概要や要点を適切に聞き取る。 〈話すこと〉テーマを決めて簡単なスピーチをする。 〈読むこと〉読んだ内容に対する感想を述べたり、賛否やその理由を示せるよう書かれた内容や考え方をとらえる。 〈書くこと〉文と文のつながりに注意して文章を書く。 〈言語活動の取り扱い〉実際に言語を使用して互いの考えや気持ちを伝え合うなどの活動を行う。1年では小学校における外国語活動を通じてコミュニケーションに対する積極的な態度などの一定の素地が育成されることを踏まえ、身近な言語の使用場面や言語の働きに配慮した言語活動を行わせる(2、3年略)。1200語程度の語を適宜用いて行わせる。 ◇指導計画の作成 教材はコミュニケーション能力を総合的に育成するため、実際の言語の使用場面や言語の働きに十分配慮したものを取り上げる。その際、伝統・文化や自然科学などに関するもののうちから生徒の興味・関心に即して適切な題材を取り上げる。 【道徳】 自他の生命の尊重、法や決まりの意義の理解、社会の形成への主体的な参画などを学習。道徳的価値に基づいた人間としての生き方について考えを深める。 【総合的な学習の時間】 職業や自己の将来に関する学習活動などを行う。 【特別活動】 職場体験など職業や進路にかかわる啓発的な体験が得られるようにする。
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(初版:2月15日19時32分)
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