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ベトナムで麻酔技術を指導へ 兵庫・西宮市立病院の医師
西宮市立中央病院の前田倫・麻酔科部長(48)が17日から1カ月間、国際協力機構(JICA)の技術者派遣制度で、技術指導のためにベトナム北部のパクナム郡の病院に派遣される。前田医師は出発を前に会見し、「世界中に手術の必要ない地域はない。技術だけでなく、麻酔の重要性なども伝えてきたい」と話した。
前田医師が訪れるのは、首都ハノイから北約300キロのパクナム郡病院。同病院には昨年12月に初めて、国際協力銀行(本部・東京都)の支援で、外科手術用の医療機材が導入された。前田医師は麻酔機材の技術指導やガイドラインの策定にあたる。
パクナム郡は人口約2万8000人の山岳地帯。これまで郡内の病院には手術設備はなく、手術が必要な患者は、車で2〜3時間かかる都市部の病院まで搬送され、膨大な費用がかかっていた。
前田医師は、都市部の病院なども訪れて技術指導を行うほか、現地の医療技術についても視察する。