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肥留間正明の芸能斜め斬り ひな壇テレビ芸人をたたき出せ! 「笑点」が視聴率2位!にみる新落語時代

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 快挙である。「笑点」(日本テレビ)が2月3日放送分で視聴率22.4%を記録した。これは1位の大河ドラマ「篤姫」の24.0%の次の堂々たる2位。いや、お見事!

 「笑点」といえば長寿番組の老舗だが、来年は同じ落語の番組で、すでに終了した「素人名人会」(MBS)の42年という長寿記録を打ち破る。立川談志の司会に始まり、三遊亭円楽という落語界の名人たちが若いころから育てて揺るぎない基礎を築いていたからこそ、その人気は不動だ。

 ビートたけし、さんまが出るわけではない。桂歌丸師匠のようなひなびた噺家のオッサンたちがゴロゴロ出てきて、言いたいことを洒落で落とすだけ。

 いつも「大喜利」の時に、何であんなに全員が上手いこと回答できるのか、本当に“演出”なしでやっているのかと、常に疑いの目で見てきた。もしアドリブだったら最高のオッサンたちだ。そこには、高座というお金を出して聞く、切磋琢磨の修羅場で観客から鍛えられた熟練の芸の世界が存在する。ひな壇に並ぶテレビ芸人(とても芸人とは呼べない)とは、中身が違う。この人気沸騰は朝の連続テレビ小説「ちりとてちん」の影響大なのか。

 そういえば、落語映画が最近やけに受けが良い。公開中の安田成美主演の「歓喜の歌」は立川志の輔の原作で、若いファンが足を運んでいる。今年の夏には、ミムラが主演する前座の女性落語家を題材にした「落語娘」が公開される。師匠役の津川雅彦の落語が見ものらしい。

 昨年上映された「しゃべれども しゃべれども」は、国分太一や伊東四朗の噺家ぶりの上手さに映画評論家は舌を巻いた。映画「寝ずの番」は“落語映画”の代表作。津川雅彦がマキノ雅彦の監督名で演出したこの映画は、上方落語の世界を舞台にしたとてつもないアホを描いている。何度観ても爆笑ものの筋立てで、マニアの中で人気が沸騰している。

 笑い声を人為的に流して、面白くもないのに笑いの騒音を垂れ流すバラエティー番組。スタジオに並ぶ芸のない自称「テレビ芸人」の大バカぶりを落語が吹き飛ばすのは、実に気持ちが良い。芸のないテレビ芸人の無能と限界を見せつけられるのは、もうたくさんだ。

 最近の視聴者は見るべきものがないテレビそのものを見捨てつつある。視聴率20%を超す番組は、すでに数えるほどしかない。視聴率の合格点は「12%」という低いハードルに下げられている。もっといえば二桁ならば合格だそうだ。年金崩壊、天下り、格差社会と庶民の楽しみと未来は消失した日本社会。民衆は「落語映画」でウサを晴らすしかないのだろう。

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