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北朝鮮、燃料棒抜き取り8千本中まだ440本 米専門家

2008年02月16日23時29分

 訪朝を終えたヘッカー米スタンフォード大教授(元ロスアラモス研究所長)とウィット元米国務省北朝鮮担当官は16日、北朝鮮の核施設の無能力化に向けた使用済み核燃料棒の抜き取りについて、これまでに抜き取られたのは寧辺の5000キロワットの黒鉛減速炉(原子炉)の燃料棒8000本のうち440本にとどまっていることを明らかにした。

 また、使用済み核燃料棒は1日80本の抜き取りが可能だが、非核化の見返りとしての重油支援の停滞を不満として、北朝鮮側は抜き取りペースを1日30本に抑えさせているとも語った。

 北京市内で記者会見した両氏によると、平壌で北朝鮮外務省高官、寧辺では技術部門の責任者と協議。北朝鮮側は「無能力化の作業12のうち10は完了した」と指摘。残っているのは「使用済み核燃料棒の抜き取り作業と、原子炉の制御棒の運転装置を取り外す作業」と説明したという。

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