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侍言葉が人気 変換サイトでアクセス殺到 (2/3ページ)
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一方、昨年9月に刊行された『使ってみたい武士の日本語』(草思社)は、著者の野火迅さんが時代小説から200語を選び、現代への応用を提案するユニークな本。武士の精神論にまで踏み込む硬派な内容ながら20~30代の女性にも好評で、すでに6刷を重ねた。
今、なぜ侍言葉なのか。日大の田中ゆかり教授(日本語学)は「ギャル語など女性的なものが出尽くした感がある中、侍言葉の重くて男性的なノリが新鮮に映るのでは」と分析する。
また近年は「戦国無双」「戦国BASARA」といった戦国モノのアクションゲームが人気を呼び、新選組を題材にした少女漫画『風光る』(小学館)を愛読する女子中高生も多い。従来の時代小説や時代劇以外にも侍言葉への“入口”が広がっていることも、ブームを後押しする。
野火さんは「侍言葉は独特のリズムと品格が魅力。現代でも使える言葉も多いので、教養として正しく知っている大人がもっと増えてほしい」と話している。