群馬県安中市の碓氷峠にあり、世界遺産を目指している日本最大級のアーチ橋、通称「めがね橋」にたくさんの落書きが刻まれ、地元の人から心配する声が出ています。
落書きが刻まれているのは、めがね橋の橋げた部分のレンガで、名前や日付、「アホ」、「LOVE」などと彫られています。傷は、深いものでは5ミリ程度もあり、ナイフなどの刃物やくぎを使ったとみられています。近くには、おととしに落書きを注意する看板が建てられましたが、橋は碓氷峠の道路に面していて、訪れた人が残すいたずらが後を絶ちません。古いレンガは、一度傷つけられると元には戻すのは難しいとされています。旧・国鉄信越線が通り、日本の養蚕業の発展に役割を果たしためがね橋を、世界遺産に登録しようと力を入れている地元では、落書きが登録に影響しないか心配する声が出ています。