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【政治】

独立宣言直後の承認は見送り 政府、コソボ問題で方針

2008年2月15日 19時15分

 政府は15日、セルビア・コソボ自治州の独立問題で、近く同州が一方的に独立宣言した場合、欧米各国と足並みをそろえる形での直後の国家承認は見送る方針を固めた。セルビアとの良好な関係維持と、独立に反対しているロシアへの配慮が必要と判断した。

 背景には、7月の主要国首脳会議(北海道洞爺湖サミット)議長国として国際社会を二分するような問題に距離を置きたい意向がある。このため独立宣言から「1カ月程度」(政府筋)間をおいてから承認の閣議決定手続きを取る見通しだ。

 外務省によると、日本が国家として承認するには(1)住民を統治する実効的政治権力の確立(2)国際法順守の意思と能力−の2つが条件。コソボ独立がこれに合致するのは確実とみられている。

 コソボ自治政府は17日にも独立宣言する見通しで、英米両国やフランスなど欧米各国は既に独立支持を表明し、ロシアなどとの立場の違いを明確にしている。

(共同)
 

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