2008年2月16日 12時41分更新
小児科や産婦人科などの医師不足が深刻になる中で、群馬県は平成20年度から「医師確保対策室」を新たに設置することになりました。
群馬県が新たに設置する「医師確保対策室」には、4人の職員が配置され、小児科や産婦人科などの医師不足の解消に向けた対策を専門に行います。
群馬県では、東部の太田市で医師不足のためことし4月から高度な技術をともなう出産を扱う総合病院がなくなるなど、産婦人科や小児科を中心に入院や外来を廃止したり縮小する動きが相次いでいます。
このため対策室では、新たに研修医を受け入れる病院に対する補助や、長時間の勤務を強いられている産婦人科や小児科の医師への支援を行うほか、県内の病院や医師会などと連携し新たな対策を検討していくことにしています。
関東地方では、こうした専門の部署を茨城県がすでに設けているほか、新年度からは神奈川県や千葉県も設置する計画で、医師不足の解消に向けた自治体の取り組みが広がっています。