2008年2月16日 12時34分更新
大崎市民病院で、病院側、職員側の双方に「やり残した仕事をするのは時間外労働にはあたらない」とする誤った認識があったために恒常的に一部、残業代などが支払われていなかったことが明らかになりました。未払いの総額はおよそ6000万円にのぼっています。
大崎市民病院によりますと、去年、古川労働基準監督署に「時間外労働に対する賃金を支払っていない」と是正勧告を受けたということです。
このため病院側で調査した結果、時効になっていない過去2年間に看護師や事務職員およそ600人に対し、あわせて5900万円余りの残業代や休日出勤の割り増し賃金が支払われていなかったことが明らかになりました。
これについて大崎市民病院は病院側、職員側の双方に「やり残した仕事をするのは時間外労働にはあたらない」とする誤った認識があったために恒常的に未払いが続いていたと説明しています。病院を運営・管理する大崎市は未払い分は来月までにすべて支払うとしており今年度平成19年度の当初予算ですべて賄うことにしています。大崎市民病院をめぐっては医師不足や経営難が続いているため、今月、大崎市が病院の再編にむけて現在の診療体制を維持しながら経営の改善を目指す方針をまとめたばかりです。