釧路放送局

2008年2月16日 10時3分更新

国保阿寒病院の存続へ委員会


道内の公立病院の再編プランで、診療所化を検討するよう求められている市立釧路国保阿寒病院のあり方を話し合うため、地元住民らでつくる検討委員会が15日、発足し、病院としての存続を求めていくことで一致しました。

市立釧路国保阿寒病院はベッドの利用率が低く、およそ9億円の累積赤字を抱え経営難に陥っているため、道は去年示した公立病院の再編プランの中で、診療所化を検討するよう求めました。
これを受けて、15日、地域住民らと病院関係者による検討委員会の初会合が開かれ、出席者からは「車がないお年寄りは地元の病院が頼りだ」という意見や「病気を予防する面でも地域の病院は欠かせない」などという指摘が相次ぎ、委員会として病院としての存続を求めていくことで一致しました。一方、病院の代表者は会合の中で住民との信頼関係を築き直して、患者数を増やし、累積赤字の削減を目指したいという考えを示しました。
次回の委員会では診療所化が医師の体制や病院の経営に及ぼす影響などについて話し合うことにしています。