「モラのいた日々」と「モラのいない日々」
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こんにちは、今日は暑いっすね!
寒くなったり暑くなったり、少々バテ気味のケンです。。。
さて妻のブログモラルハラスメント・ブログで、今モラブロ企画っていうものを初企画してます。
夏前から、モラブロ仲間とあれこれ練ってたのは聞いてたんですけど、
なかなか盛り上がっているみたいですね。
誰よりタイムリーに内容が見れる俺って、めちゃ得かも(爆)
そういうとこ変なのかもしれないけど、
男ってあまり、前の嫁の悪口とか言いたくない。
どっちかというとなかったことにしたい。
面倒っていうのもあるし、思い出したくもない。
よくなんで離婚したのか職場でも聞かれるけど、
聞かれたら、「住む世界が違った」とか「性格の不一致」とかで
片付けてる。
そんな一言で済む様な原因なら、離婚なんてしないんだから、
聞くなっつーのってカンジなんだけどね(笑)
でも、こんな俺でも、
「モラといた日々」と「モラのいない日々」なら書けるかも。
元配偶者の悪口ではなく、どこが欠けていたのかって話だからね。
そういう意味でも、いい企画だなあと楽しみにしてます。
じゃ、俺の「モラといた日々」と「モラのいない日々・・・いきます。(トラン風)
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俺は、甘かった。
結婚したら幸せが自動的に手に入ると、信じていたから。
俺は嫁を守り、愛し、妻は俺を信頼し、支え、
お互いがお互いをいたわり合う、思いやりあう夫婦に、
自動的になれると信じていた。
夫婦ってそういうもので、家族ってそういうものだって信じていた。
だから嫁といちいち、結婚前にどんな家庭をつくろうかなんて、
話し合ったこともなかったし、聞かなくても相手もそう思っているだろうと
信じていた。
なぜ、信じていたのだろう。
俺は幼い頃から、自分の主張を通して相手を傷つけるぐらいなら、
相手の意思を尊重した方がいいと思うような、
気の弱いところがあった。よく言えば優しいというところか。
とにかくそういう性格だったから、争いごとが嫌いで、
折れればその場は凌げるし、争うぐらいなら譲る。
そうして生きてきた。
また自分のそういう部分を、「譲れるのは大人だから」だと
誇っていたところもあったほどだった。
自己主張ばかりで、相手のことを考えない奴に遭遇しても、
俺はそういう生き方だけれど、そうできない人も居る、
それなら当面、それも仕方ないと思ってきた。
けれど結局人というのは、思いやりあい、分かち合い、
譲り合って生きるものだと信じてきた。
そういうものを、誰もが求めているのだからと思ってきた。
そんな俺は年上の、少々気の強い嫁を貰った。
嫁は、最初はとても優しく包容力のある女性に見えたのだが
途中からわがまま放題の当たり放題の、とんでもない女性に変貌した。
俺は、甘かった。
こちら側が思いやりを持って接していれば、いつかわかってくれる、
いつか通じると思った。
通じない相手なんて居ないと思っていた。そこが甘かった。
俺はどちらでも構わないと言ったが、
嫁は家事が嫌いだからと家庭に入ることを好まず、共働きで働くことを選択した。
だから家事の分担は仕方ないだろ、と思って俺は積極的に
嫁のフォローをした。
それが最初は、フォローだったが、あとで、「俺がやるのが当然」となってきた。
俺の担当の家事ができていなかったりすると、嫁は何も言わずに激怒を態度で表す。
数日無視されたし、ドアや食器に当り散らされたし、
掃除機は、嫁のヒステリーで5台はパーになった。
俺は比較的不規則な仕事をしているので、仕事で疲れて、ソファーでうたたねでも
しようもんなら、キレまくられた。
どうしてこんな扱いを受けるのだろう、
どうして俺ばかり冷たい仕打ちを受けなければいけないのかと、疑問に思うが、
やはり争いごとは嫌いだから、ぐっと我慢をして、嫁を包んできた。
優しくすれば、相手も機嫌が直る。
そうして取り繕ってきた。
子供が生まれて、俺は自分の分身である子供に夢中になった。
俺は嫁より長い時間を子供と過ごしたし、子供たちも俺に懐いた。
子供が俺の人生のすべてだと思った。
こいつらを守るために人生を費やすと心に誓った。
子供が大きくなると、嫁はいつも子供の前で俺を馬鹿にした。
「お父さんなんか・・・」といつも嫁にあざ笑われ、
繰り返しいわれのない人格否定をされた。
どうしてそんな嘲笑をされなければならないのか。
また、俺より嫁が稼いでいたわけでもなく、
生活費にかかる費用のすべては俺が支払い、余るほどあったし、
決して不自由させることはなかったのにも関わらず、
「私が働いてやってるから、裕福な暮らしができる」と
機会があれば俺や子供たちに言った。
嫁は一度として俺のことを立てたり、誉めたことはない。
けれどそういうものだと諦めていた。
嫁は家事が嫌いで、まともに料理を作らない。
スーパーの惣菜や出来合いが普通に食卓を飾った。
そして忙しいのを理由に夕飯以外の食事は、俺にセルフサービスを強要した。
ついでがあっても、俺のために料理を作ることはなかった。
掃除や片付けは基本的にはしない人なので、家の中はいつも荒れ放題だった。
特に水周りは酷かった。
新築の注文住宅を建てたが、数年でボロボロに汚れ、足の踏み場もなくなった。
それでも俺は何も言わなかった。
言ってもただ逆切れされることがわかっていたから、言わなかった。
ただ耐えた。
子供たちが中学高校と進むにつれ、
俺も子供と遊んで時間を費やす機会が激減した。
自然、嫁と過ごす時間が増えるが、一向に楽しくはない。
話かけても、鼻で笑われるし、だいたいが見下されているから楽しくない。
一緒にどこかに出かけても、話が弾まないから楽しくない。
懸命にこちら側が機嫌をとってもとらなくても、
嫁は突然に不機嫌になったし、俺を振り回した。
そんな嫁と付き合いきれないと思った。
努力しても、それは甲斐なく一蹴される。
漠然とした不安が日々強くなった。
自然に、家庭内別居状態に陥った。
ストレスが日に日に強くなり、心臓が突然高鳴ったり、
めまいがしたりするようになった。
そのまま二年が経過し、俺はこのままではいけないと思い、
最後になっても仕方がないと思い、嫁と話し合いをした。
心のうちを整理しながらゆっくりと話した。
「思いやりがないから、疲れるんだ。もう限界だ。」
それに対し嫁は激昂した。自分が否定されたと思った途端、
とてつもない反撃をしかけてきた。
「私は悪くない!悪いのはアンタや!私は頑張ってきた!
一生懸命働いてきた!」
さんざん罵られ、かきむしられ、叩かれた。
嫁は俺の非をあげつらうばかりで、自分が悪いとは一切認めない。
最後はそんな毎日が続いた。
もうダメだと思った。
チャーミーグリーンのような夫婦になりたかったが、
絶対に、この女とはそんな夫婦にはなれない。
機嫌を取りながら、自分に嘘をつきながら、
これ以上生活はできないと思った。
争いごとの嫌いな俺は、ろくに話し合いもせず、
私財も子供もすべて嫁に譲り、家を出た。
結婚したら、どちらかが死ぬまで添い遂げるのが当然と思っていたし
俺は普通の父親以上に子供たちを愛しているから、
本当に家を出るのは辛かった。とてつもない挫折感だった。
すべてを失ったと思った。何もかも失ったと思った。
凄まじい、喪失感だった。
けれどそんなバトルのあとに、手に入ったのは自由だった。
俺は小さなワンルームを借りた。初めて手に入れた俺の城だった。
深呼吸をすると、自由に息ができて、生まれ変わったように思えた。
最後の頃は呼吸するのすら辛かったから・・・
嫁が家の中に居る、そう思うだけでとても息苦しかったから・・・
俺は小さなワンルームを俺なりに飾り、
こまめに掃除をして清潔にした。
俺がどんな風にしていても、誰にも叱られない。
何をしてもしなくても、誰にも意見されない。
俺は俺らしく生きることを、俺は自由でいていいということを、初めて知った。
感情の持ち方さえ、支配されていたようなあの生活だった。
離れて暮らす子供たちを思うと、胸をかきむしられるほど辛かったが
それを除けばひとり暮らしはすこぶる快適だった。
ともかく俺は生まれて初めて、自由を感じた。
自分は自由に生きていいんだと初めて感じたとき、衝撃に近いものがあった。
そんな気ままな一人暮らしのあと、俺とまっち〜は再婚した。
そして今、以前とは180度違う結婚生活を送っている。
俺はこの家で、妻によって尊重され、愛され、応援され、癒されている。
元嫁は俺をいつも馬鹿にしていたが、妻は同じ俺を尊敬しているとさえ言う。
食事はセルフサービスではなくなったし、
俺が家事をしなくても、誰もブチ切れたりしない。
鼻で笑われることも、無視されることも、拒絶されることも、
罵られることも、家具に当り散らされることも、もちろんない。
以前の生活では、
朝はいつも一人で早起きして、新聞を取りに行き、
インスタントコーヒーを淹れて、トーストを焼いてバターを塗って
一人で食って、皆が寝ているのを起こさないように出勤した。
今は、起きて顔を洗って着席すると
新聞が揃えて置かれていて、ホッチキスで閉じてある。
新聞を読んでいると、トーストにサラダ、フルーツに根菜、
淹れ立てのスターバックスのコーヒーが出てくる。
出勤するときは、妻と子供たちが見送りに玄関まで来てくれる。
ある朝出勤中妻に、メールを書いた。
「いつも朝早いのに俺と一緒に早起きして美味しい朝ごはんを作ってくれてありがとうね。」
すると妻から返事が来た。
「いえいえあなたこそ、朝早くから私達のために働いてくれてありがとう。
だから朝あなたと一緒に起きるのは当たり前ですよ。」
俺は当たり前という言葉に絶句した。
しみじみと、その言葉をかみしめた。
妻は当たり前というが、俺には当たり前とは全く思えない。
当たり前のことが当たり前ではない生活が長かったし、
妻の存在は俺にとって、ちっとも当たり前ではないから。
妻が嬉しそうに笑っている。
どうしたのか聞くと、幸せだからと言う。
そんなときいつも俺は、心から幸せに包まれる。
昨日、夕飯を食べ終り、
「あー美味しかった、ご馳走様♪」と立ち上がった。
妻はいつも申し訳なさそうにするが、俺は自分の食器は自分で片付けるようにしている。
そのあとの、妻となつみの会話を、就寝前に妻から聞いた。
妻「あー、ママって幸せ。」
なつみ「あー、なつみも幸せ♪」
妻「なんで、なっちゃんは幸せなん?」
なつみ「だって、ママが幸せだから♪」
妻がモラ夫に蹴られたとき、なつみは妻にすがりつき、
もっとモラ夫に謝ったほうがいいと叫んだらしい。
謝らなければもっと蹴られるからと、必死で言ったらしい。
俺はそんななつみを思うと、胸が熱くなった。
その時の妻を思うと、胸が熱くなった。
セレブでもリッチでもないし、特別なことなど何もないし、
毎日そんな風に、つつがなく普通の生活を送る俺達だけど
今は間違いなく誰より幸せだと言える。
モラといた日々は、出口の見えないトンネルのようなものだった。
俺は老後や将来の不安ばかり、同僚や友人にこぼしていた。
今は憂うことなど何もない。
妻と毎日を大切に生きる。その先に未来は開けている。
二人が愛し合い信じあう限り、恐れるものなど何一つないと思う。
老いさえも二人の前には、何も怖くない。
もしも、数は少ないだろうが、俺のように、モラ妻に今苦しめられている人が居るなら
一度限りの人生なのだから、自分を大切に生きて欲しいと思う。
モラから離れなければ、未来はないし、幸せはないと思う。
自分を諦め、我慢する生活の果てには、何もないのではないか。
そして妻のように、モラ夫に苦しめられている女性も、
生活は苦しくても絶対に脱出した方がいいと俺は思う。
別居でもいいし、離婚でもいい、とにかくモラ夫と一緒に生活しない方がいいと思う。
誰一人としてこの世に、傷つけられるために生まれてきた人はいないと思うから。
人は皆、自分の人生を大切に生きる権利を持って、生まれてきたのだと思うから。
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寒くなったり暑くなったり、少々バテ気味のケンです。。。
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夏前から、モラブロ仲間とあれこれ練ってたのは聞いてたんですけど、
なかなか盛り上がっているみたいですね。
誰よりタイムリーに内容が見れる俺って、めちゃ得かも(爆)
そういうとこ変なのかもしれないけど、
男ってあまり、前の嫁の悪口とか言いたくない。
どっちかというとなかったことにしたい。
面倒っていうのもあるし、思い出したくもない。
よくなんで離婚したのか職場でも聞かれるけど、
聞かれたら、「住む世界が違った」とか「性格の不一致」とかで
片付けてる。
そんな一言で済む様な原因なら、離婚なんてしないんだから、
聞くなっつーのってカンジなんだけどね(笑)
でも、こんな俺でも、
「モラといた日々」と「モラのいない日々」なら書けるかも。
元配偶者の悪口ではなく、どこが欠けていたのかって話だからね。
そういう意味でも、いい企画だなあと楽しみにしてます。
じゃ、俺の「モラといた日々」と「モラのいない日々・・・いきます。(トラン風)
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俺は、甘かった。
結婚したら幸せが自動的に手に入ると、信じていたから。
俺は嫁を守り、愛し、妻は俺を信頼し、支え、
お互いがお互いをいたわり合う、思いやりあう夫婦に、
自動的になれると信じていた。
夫婦ってそういうもので、家族ってそういうものだって信じていた。
だから嫁といちいち、結婚前にどんな家庭をつくろうかなんて、
話し合ったこともなかったし、聞かなくても相手もそう思っているだろうと
信じていた。
なぜ、信じていたのだろう。
俺は幼い頃から、自分の主張を通して相手を傷つけるぐらいなら、
相手の意思を尊重した方がいいと思うような、
気の弱いところがあった。よく言えば優しいというところか。
とにかくそういう性格だったから、争いごとが嫌いで、
折れればその場は凌げるし、争うぐらいなら譲る。
そうして生きてきた。
また自分のそういう部分を、「譲れるのは大人だから」だと
誇っていたところもあったほどだった。
自己主張ばかりで、相手のことを考えない奴に遭遇しても、
俺はそういう生き方だけれど、そうできない人も居る、
それなら当面、それも仕方ないと思ってきた。
けれど結局人というのは、思いやりあい、分かち合い、
譲り合って生きるものだと信じてきた。
そういうものを、誰もが求めているのだからと思ってきた。
そんな俺は年上の、少々気の強い嫁を貰った。
嫁は、最初はとても優しく包容力のある女性に見えたのだが
途中からわがまま放題の当たり放題の、とんでもない女性に変貌した。
俺は、甘かった。
こちら側が思いやりを持って接していれば、いつかわかってくれる、
いつか通じると思った。
通じない相手なんて居ないと思っていた。そこが甘かった。
俺はどちらでも構わないと言ったが、
嫁は家事が嫌いだからと家庭に入ることを好まず、共働きで働くことを選択した。
だから家事の分担は仕方ないだろ、と思って俺は積極的に
嫁のフォローをした。
それが最初は、フォローだったが、あとで、「俺がやるのが当然」となってきた。
俺の担当の家事ができていなかったりすると、嫁は何も言わずに激怒を態度で表す。
数日無視されたし、ドアや食器に当り散らされたし、
掃除機は、嫁のヒステリーで5台はパーになった。
俺は比較的不規則な仕事をしているので、仕事で疲れて、ソファーでうたたねでも
しようもんなら、キレまくられた。
どうしてこんな扱いを受けるのだろう、
どうして俺ばかり冷たい仕打ちを受けなければいけないのかと、疑問に思うが、
やはり争いごとは嫌いだから、ぐっと我慢をして、嫁を包んできた。
優しくすれば、相手も機嫌が直る。
そうして取り繕ってきた。
子供が生まれて、俺は自分の分身である子供に夢中になった。
俺は嫁より長い時間を子供と過ごしたし、子供たちも俺に懐いた。
子供が俺の人生のすべてだと思った。
こいつらを守るために人生を費やすと心に誓った。
子供が大きくなると、嫁はいつも子供の前で俺を馬鹿にした。
「お父さんなんか・・・」といつも嫁にあざ笑われ、
繰り返しいわれのない人格否定をされた。
どうしてそんな嘲笑をされなければならないのか。
また、俺より嫁が稼いでいたわけでもなく、
生活費にかかる費用のすべては俺が支払い、余るほどあったし、
決して不自由させることはなかったのにも関わらず、
「私が働いてやってるから、裕福な暮らしができる」と
機会があれば俺や子供たちに言った。
嫁は一度として俺のことを立てたり、誉めたことはない。
けれどそういうものだと諦めていた。
嫁は家事が嫌いで、まともに料理を作らない。
スーパーの惣菜や出来合いが普通に食卓を飾った。
そして忙しいのを理由に夕飯以外の食事は、俺にセルフサービスを強要した。
ついでがあっても、俺のために料理を作ることはなかった。
掃除や片付けは基本的にはしない人なので、家の中はいつも荒れ放題だった。
特に水周りは酷かった。
新築の注文住宅を建てたが、数年でボロボロに汚れ、足の踏み場もなくなった。
それでも俺は何も言わなかった。
言ってもただ逆切れされることがわかっていたから、言わなかった。
ただ耐えた。
子供たちが中学高校と進むにつれ、
俺も子供と遊んで時間を費やす機会が激減した。
自然、嫁と過ごす時間が増えるが、一向に楽しくはない。
話かけても、鼻で笑われるし、だいたいが見下されているから楽しくない。
一緒にどこかに出かけても、話が弾まないから楽しくない。
懸命にこちら側が機嫌をとってもとらなくても、
嫁は突然に不機嫌になったし、俺を振り回した。
そんな嫁と付き合いきれないと思った。
努力しても、それは甲斐なく一蹴される。
漠然とした不安が日々強くなった。
自然に、家庭内別居状態に陥った。
ストレスが日に日に強くなり、心臓が突然高鳴ったり、
めまいがしたりするようになった。
そのまま二年が経過し、俺はこのままではいけないと思い、
最後になっても仕方がないと思い、嫁と話し合いをした。
心のうちを整理しながらゆっくりと話した。
「思いやりがないから、疲れるんだ。もう限界だ。」
それに対し嫁は激昂した。自分が否定されたと思った途端、
とてつもない反撃をしかけてきた。
「私は悪くない!悪いのはアンタや!私は頑張ってきた!
一生懸命働いてきた!」
さんざん罵られ、かきむしられ、叩かれた。
嫁は俺の非をあげつらうばかりで、自分が悪いとは一切認めない。
最後はそんな毎日が続いた。
もうダメだと思った。
チャーミーグリーンのような夫婦になりたかったが、
絶対に、この女とはそんな夫婦にはなれない。
機嫌を取りながら、自分に嘘をつきながら、
これ以上生活はできないと思った。
争いごとの嫌いな俺は、ろくに話し合いもせず、
私財も子供もすべて嫁に譲り、家を出た。
結婚したら、どちらかが死ぬまで添い遂げるのが当然と思っていたし
俺は普通の父親以上に子供たちを愛しているから、
本当に家を出るのは辛かった。とてつもない挫折感だった。
すべてを失ったと思った。何もかも失ったと思った。
凄まじい、喪失感だった。
けれどそんなバトルのあとに、手に入ったのは自由だった。
俺は小さなワンルームを借りた。初めて手に入れた俺の城だった。
深呼吸をすると、自由に息ができて、生まれ変わったように思えた。
最後の頃は呼吸するのすら辛かったから・・・
嫁が家の中に居る、そう思うだけでとても息苦しかったから・・・
俺は小さなワンルームを俺なりに飾り、
こまめに掃除をして清潔にした。
俺がどんな風にしていても、誰にも叱られない。
何をしてもしなくても、誰にも意見されない。
俺は俺らしく生きることを、俺は自由でいていいということを、初めて知った。
感情の持ち方さえ、支配されていたようなあの生活だった。
離れて暮らす子供たちを思うと、胸をかきむしられるほど辛かったが
それを除けばひとり暮らしはすこぶる快適だった。
ともかく俺は生まれて初めて、自由を感じた。
自分は自由に生きていいんだと初めて感じたとき、衝撃に近いものがあった。
そんな気ままな一人暮らしのあと、俺とまっち〜は再婚した。
そして今、以前とは180度違う結婚生活を送っている。
俺はこの家で、妻によって尊重され、愛され、応援され、癒されている。
元嫁は俺をいつも馬鹿にしていたが、妻は同じ俺を尊敬しているとさえ言う。
食事はセルフサービスではなくなったし、
俺が家事をしなくても、誰もブチ切れたりしない。
鼻で笑われることも、無視されることも、拒絶されることも、
罵られることも、家具に当り散らされることも、もちろんない。
以前の生活では、
朝はいつも一人で早起きして、新聞を取りに行き、
インスタントコーヒーを淹れて、トーストを焼いてバターを塗って
一人で食って、皆が寝ているのを起こさないように出勤した。
今は、起きて顔を洗って着席すると
新聞が揃えて置かれていて、ホッチキスで閉じてある。
新聞を読んでいると、トーストにサラダ、フルーツに根菜、
淹れ立てのスターバックスのコーヒーが出てくる。
出勤するときは、妻と子供たちが見送りに玄関まで来てくれる。
ある朝出勤中妻に、メールを書いた。
「いつも朝早いのに俺と一緒に早起きして美味しい朝ごはんを作ってくれてありがとうね。」
すると妻から返事が来た。
「いえいえあなたこそ、朝早くから私達のために働いてくれてありがとう。
だから朝あなたと一緒に起きるのは当たり前ですよ。」
俺は当たり前という言葉に絶句した。
しみじみと、その言葉をかみしめた。
妻は当たり前というが、俺には当たり前とは全く思えない。
当たり前のことが当たり前ではない生活が長かったし、
妻の存在は俺にとって、ちっとも当たり前ではないから。
妻が嬉しそうに笑っている。
どうしたのか聞くと、幸せだからと言う。
そんなときいつも俺は、心から幸せに包まれる。
昨日、夕飯を食べ終り、
「あー美味しかった、ご馳走様♪」と立ち上がった。
妻はいつも申し訳なさそうにするが、俺は自分の食器は自分で片付けるようにしている。
そのあとの、妻となつみの会話を、就寝前に妻から聞いた。
妻「あー、ママって幸せ。」
なつみ「あー、なつみも幸せ♪」
妻「なんで、なっちゃんは幸せなん?」
なつみ「だって、ママが幸せだから♪」
妻がモラ夫に蹴られたとき、なつみは妻にすがりつき、
もっとモラ夫に謝ったほうがいいと叫んだらしい。
謝らなければもっと蹴られるからと、必死で言ったらしい。
俺はそんななつみを思うと、胸が熱くなった。
その時の妻を思うと、胸が熱くなった。
セレブでもリッチでもないし、特別なことなど何もないし、
毎日そんな風に、つつがなく普通の生活を送る俺達だけど
今は間違いなく誰より幸せだと言える。
モラといた日々は、出口の見えないトンネルのようなものだった。
俺は老後や将来の不安ばかり、同僚や友人にこぼしていた。
今は憂うことなど何もない。
妻と毎日を大切に生きる。その先に未来は開けている。
二人が愛し合い信じあう限り、恐れるものなど何一つないと思う。
老いさえも二人の前には、何も怖くない。
もしも、数は少ないだろうが、俺のように、モラ妻に今苦しめられている人が居るなら
一度限りの人生なのだから、自分を大切に生きて欲しいと思う。
モラから離れなければ、未来はないし、幸せはないと思う。
自分を諦め、我慢する生活の果てには、何もないのではないか。
そして妻のように、モラ夫に苦しめられている女性も、
生活は苦しくても絶対に脱出した方がいいと俺は思う。
別居でもいいし、離婚でもいい、とにかくモラ夫と一緒に生活しない方がいいと思う。
誰一人としてこの世に、傷つけられるために生まれてきた人はいないと思うから。
人は皆、自分の人生を大切に生きる権利を持って、生まれてきたのだと思うから。
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コメント
ケンさんは悪くない
しゅうさん、ありがとう!
ほんと優しい人だね、しゅうさんは
気をつけてね、やさしくて思いやりのある人はモラの
被害にあいやすいいから(笑)
自分の境界は大切にね。
今回この記事を書いていて、フラッシュバックして、思わず
胸いっぱいになってしまったよ。
いろんな出来事がよみがえってきてね。
今回書いたことは、ほんのあらすじみたいなもんだから!
もっともっといろんなことあったからね。
しゅうさんに、「悪くない」そう言ってもらって、ほんと書いていて救われるよ♪
今もモラルハラスメントに、苦しんでいる人が、たくさんいる
この言葉を知らなくて、自分を責めている人もたくさんいる。
「あなたは悪くない」って言ってやって!!
救いになるから♪
気をつけてね、やさしくて思いやりのある人はモラの
被害にあいやすいいから(笑)
自分の境界は大切にね。
今回この記事を書いていて、フラッシュバックして、思わず
胸いっぱいになってしまったよ。
いろんな出来事がよみがえってきてね。
今回書いたことは、ほんのあらすじみたいなもんだから!
もっともっといろんなことあったからね。
しゅうさんに、「悪くない」そう言ってもらって、ほんと書いていて救われるよ♪
今もモラルハラスメントに、苦しんでいる人が、たくさんいる
この言葉を知らなくて、自分を責めている人もたくさんいる。
「あなたは悪くない」って言ってやって!!
救いになるから♪
トラックバックありがとうございます!
トラックバックありがとうございます!
ケンさんの昔の状況がなにやらかなり似ていると思いました。
そして、考え方についても共感できます。
「残りの人生を徹底的に楽しみながら仲良く生きる」・・・このフレーズ、とっても大事な気がしました。
今後ともよろしくお願いしますね。
ケンさんの昔の状況がなにやらかなり似ていると思いました。
そして、考え方についても共感できます。
「残りの人生を徹底的に楽しみながら仲良く生きる」・・・このフレーズ、とっても大事な気がしました。
今後ともよろしくお願いしますね。
はじめまして
Pooh さんコメントありがとうございます。
ブログランキングで、見つけ全部読ませていただきました。
ほんと共通するところがあるなと思って、トラックバックさせてもらいました。
こちらのほうこそよろしくお願いします。
ブログランキングで、見つけ全部読ませていただきました。
ほんと共通するところがあるなと思って、トラックバックさせてもらいました。
こちらのほうこそよろしくお願いします。
幸せな気分になりました
はじめまして。ピーと申します。
少し前にこのブログを発見し、いつか時間のあるときに読もうと思いつつ、今日まできてしまいましたが、今日ついに最初から現在まで読破させていただきました。
私、現在モラ夫&姑と離れて2度目の家出〜別居中なのですが、今回は1度目と違って、離婚を前提に確かな決意を持って現在があり、少しずつ前向きに離婚の準備を進めているところです。この2度目の別居の決断をさせてくれたのが、まっち〜さんのブログでした。そして、そこでまっち〜さんから直接のアドバイスを受け、またその他複数の心ある体験者の方々とも知り合うことができ、まっち〜さんはじめさまざまな方々の後押しとフォローがあって、現在があります。
前置きが長くなりましたが、読みすすめるうち、心がじんわりと温かくなるようなお幸せぶりに、こちらまで幸せな気分になりました。
ケンさんのお人柄と、まっち〜さんのお人柄がここではよりリアルに見えて、お互いを思いやれる関係がいかに幸せだということが、じかに伝わってくるような気がしました。
ケンさんのような人といつか私も出会えたのなら、再婚もいいなぁ…なんて、まだ離婚もちゃんと出来てないくせに、思ってしまいました(笑)
また、訪問させてください!
ところで、この記事まっち〜さんの寄稿集にはいれないのですか??
すごーく響いたのですが。モッタイナイ気がして…。
少し前にこのブログを発見し、いつか時間のあるときに読もうと思いつつ、今日まできてしまいましたが、今日ついに最初から現在まで読破させていただきました。
私、現在モラ夫&姑と離れて2度目の家出〜別居中なのですが、今回は1度目と違って、離婚を前提に確かな決意を持って現在があり、少しずつ前向きに離婚の準備を進めているところです。この2度目の別居の決断をさせてくれたのが、まっち〜さんのブログでした。そして、そこでまっち〜さんから直接のアドバイスを受け、またその他複数の心ある体験者の方々とも知り合うことができ、まっち〜さんはじめさまざまな方々の後押しとフォローがあって、現在があります。
前置きが長くなりましたが、読みすすめるうち、心がじんわりと温かくなるようなお幸せぶりに、こちらまで幸せな気分になりました。
ケンさんのお人柄と、まっち〜さんのお人柄がここではよりリアルに見えて、お互いを思いやれる関係がいかに幸せだということが、じかに伝わってくるような気がしました。
ケンさんのような人といつか私も出会えたのなら、再婚もいいなぁ…なんて、まだ離婚もちゃんと出来てないくせに、思ってしまいました(笑)
また、訪問させてください!
ところで、この記事まっち〜さんの寄稿集にはいれないのですか??
すごーく響いたのですが。モッタイナイ気がして…。
リンク
Poohです。ケンさんのブログはいろいろと参考になるため、私のブログにリンクを貼らせていただいてよろしいでしょうか。あと、奥様のブログも大変参考になりますので合わせてリンクさせていただいてよろしいでしょうか。よろしくお願いします。
ピーさんへ
ピーさんはじめまして!
お噂はかねがね。妻がお世話になっていますっ(爆)
お気楽に日々を綴っている俺のブログで、幸せな気分になってもらえて、
俺も幸せな気分になりました。ありがとう。
再婚は、俺も妻も離婚したときには全然考えられなかったですよ。
けど、お互いモラハラの被害者同士ということもあって、決断は早かったですね。
お互いに普通の毎日をつつがなく過ごすことが、何よりの癒しになってます。
ピーさんだって、若いんだから、これからこれから!
せっかくモラから離れたのだから、未来を夢見るチケットを手に入れたんだから、ダイジョウブだよ!
それとこの記事、妻にも「アップしなくていいの?」って聞かれてます。
今のところ、男だし、まっち〜ダンナだしってあれこれ考え中。
これからもよろしく!!
お噂はかねがね。妻がお世話になっていますっ(爆)
お気楽に日々を綴っている俺のブログで、幸せな気分になってもらえて、
俺も幸せな気分になりました。ありがとう。
再婚は、俺も妻も離婚したときには全然考えられなかったですよ。
けど、お互いモラハラの被害者同士ということもあって、決断は早かったですね。
お互いに普通の毎日をつつがなく過ごすことが、何よりの癒しになってます。
ピーさんだって、若いんだから、これからこれから!
せっかくモラから離れたのだから、未来を夢見るチケットを手に入れたんだから、ダイジョウブだよ!
それとこの記事、妻にも「アップしなくていいの?」って聞かれてます。
今のところ、男だし、まっち〜ダンナだしってあれこれ考え中。
これからもよろしく!!
poohさんへ
poohさんリンクの件ありがとうございます!
妻もOKって言ってますので夫婦ともどもよろしくお願いします!
poohさんのブログもリンク貼らせて頂きます。不都合ならおっしゃって下さいね!
実は昨日俺は息子と面会でした。
二日前に会ったばかりなのに続けて会えて嬉しかったのに、
「おやじとメシ食って帰る」と息子が元嫁にメールしたら
元嫁が息子にメールて、「なんで息子だけ会うのか!娘がかわいそうじゃないか!」と切れまくり。
息子は仕方なく「じゃ、おやじとは会わない・・・」と嘘ついたらしいらしいです・・・
変ですね。変なやつはいつまでたっても変。
息子や娘の心がどんなに傷ついたかと思うと辛いです・・・
poohさん、お互いモラ妻の被害者同士、頑張りましょう!
妻もOKって言ってますので夫婦ともどもよろしくお願いします!
poohさんのブログもリンク貼らせて頂きます。不都合ならおっしゃって下さいね!
実は昨日俺は息子と面会でした。
二日前に会ったばかりなのに続けて会えて嬉しかったのに、
「おやじとメシ食って帰る」と息子が元嫁にメールしたら
元嫁が息子にメールて、「なんで息子だけ会うのか!娘がかわいそうじゃないか!」と切れまくり。
息子は仕方なく「じゃ、おやじとは会わない・・・」と嘘ついたらしいらしいです・・・
変ですね。変なやつはいつまでたっても変。
息子や娘の心がどんなに傷ついたかと思うと辛いです・・・
poohさん、お互いモラ妻の被害者同士、頑張りましょう!
あれ?
はじめまして。
モラブログをの覗いていて、ここに辿り着きました。
・・・いや。まっち〜さんのところでは度々コメントさせて頂いています。
まっち〜さんの旦那様が、こんな方で良かったな〜と、
今しみじみと思ったので、コメントさせていただきました。お邪魔しました!
モラブログをの覗いていて、ここに辿り着きました。
・・・いや。まっち〜さんのところでは度々コメントさせて頂いています。
まっち〜さんの旦那様が、こんな方で良かったな〜と、
今しみじみと思ったので、コメントさせていただきました。お邪魔しました!
りんごさんへ
はじめまして、
そうなんですよ、まっち〜のダンナです。
前のダンナでなくて今の、ダンナです(爆)
妻がいつもお世話になってありがとうございます。
これからも夫婦ともどもよろしくお願いしますね!
そうなんですよ、まっち〜のダンナです。
前のダンナでなくて今の、ダンナです(爆)
妻がいつもお世話になってありがとうございます。
これからも夫婦ともどもよろしくお願いしますね!
こんな私ですが
こんな私ですが、コメントさせてください。
私は、モラから脱出して、離婚裁判中の彼とお付き合いしています。
ケンさんのブログ読んで、とっても素敵だなって思いました。
私の彼は、モラを選んだ自分が悪いって思っています。
別居できた後に知り合ったのですが、
その頃は、脱出できた喜びがおおきかったのに、
今は、フラッシュバックによる目の痙攣や不眠はいつもです。
突然、気持ち悪くなって、呼吸ができなくなり、倒れたこともあります。
私は、少しでも彼が快適に過ごせるよう、お料理や掃除や洗濯をするくらいしかできません。
私も彼も一日も早く離婚裁判が終了する日を待っています。
そのときは、少しでもケンさん達に近づけるようがんばります。
本当に、素敵な家庭ですね。憧れます。
私は、モラから脱出して、離婚裁判中の彼とお付き合いしています。
ケンさんのブログ読んで、とっても素敵だなって思いました。
私の彼は、モラを選んだ自分が悪いって思っています。
別居できた後に知り合ったのですが、
その頃は、脱出できた喜びがおおきかったのに、
今は、フラッシュバックによる目の痙攣や不眠はいつもです。
突然、気持ち悪くなって、呼吸ができなくなり、倒れたこともあります。
私は、少しでも彼が快適に過ごせるよう、お料理や掃除や洗濯をするくらいしかできません。
私も彼も一日も早く離婚裁判が終了する日を待っています。
そのときは、少しでもケンさん達に近づけるようがんばります。
本当に、素敵な家庭ですね。憧れます。
秘密のコメント
ブログ管理人への秘密コメントです
秘密のコメント
ブログ管理人への秘密コメントです
秘密のコメント
ブログ管理人への秘密コメントです
長い間理不尽だらけの日々を耐え、
大事なお子さんとの別れまで経験された上でのことなんですよね…。
読んでいても、とてつもない閉塞感を感じるモラとの生活の様子。
実際被害に合われたケンさんがどんなに辛かったか、
悲しかったかと思うとやりきれない気持ちになります。
ケンさんは頑張りすぎるほど頑張った。
人を信じたケンさんは絶対に悪くない。
人の優しさを理解できない哀しい人間がいると思えなかったのは、
優しすぎたからかもしれないけど、
人を傷つけない優しさは悪くない。
そう思います。
私はこういう現実を知って何ができるかわかりませんが、
被害に合ってる方に出会ったときに、
「あなたは悪くない」と言える人でありたいです。