尾道市公立みつぎ総合病院(同市御調町)の産婦人科が4月から、分娩(ぶんべん)業務を中止することが15日、分かった。新任の産婦人科医師が24時間態勢の業務を断ったためで、病院側は「1人態勢」の脱却に向け医師確保を急ぐ。
病院によると、産婦人科には現在、産婦人科男性医師(49)1人が勤務し、派遣元の広島大病院(広島市南区)の人事異動で4月から別の病院で勤務する。広島大から新たに派遣される男性医師(60)は、1人での24時間態勢では体力面などから分娩業務は困難、と伝えてきた。そのため、病院側は態勢が整うまで当分、分娩業務を中止せざるを得ないと判断した。妊婦の定期検診などは引き続き実施する。
【写真説明】4月から分娩業務を中止する公立みつぎ総合病院
|