代理出産を倫理指針(会告)で禁止している日本産科婦人科学会から代理出産実施自粛の要請を受けた諏訪マタニティークリニック(諏訪郡下諏訪町)の根津八紘院長(65)は15日、「当院の基準で続行する」との回答を同学会に送った。
回答では、代理出産を国内で禁止しても、希望者は海外の女性の助けを借りて続けることになる−などと指摘。根津院長が1月末に代理出産の実施を公表した3例について、学会が報告を求めたことに対しても、義務がないと拒否した。
根津院長はこれまでに、代理出産で妊娠したのが8例あり、うち出産は7例あることを公表。代理出産の是非を検討している日本学術会議の検討委員会は、法律で原則禁止する報告書案に大筋で合意している。