愛媛県は14日までに、四国電力伊方原発(西宇和郡伊方町)に対する安全監視機能強化のため、隣の八幡浜市に環境放射線監視施設を新設する方針を固めた。関係者によると2008―10年度の3年間に、建設用地取得費を含め総額約10億円をかけて整備する。初年度の関連予算は25日開会の2月定例県議会に上程する08年度当初予算案に計上する。
07年7月の新潟県中越沖地震で東京電力柏崎刈羽原発(同県柏崎市・刈羽村)が建設時の想定を超える揺れにより大きな被害を受け、原発の耐震安全性確保への県民の関心が高まっていることが施設整備の背景にあるとみられる。