2008年 2月 15日
瀬戸内農協の職員着服
瀬戸内市の農協の元女性職員が顧客の貯金1800万円あまりを着服していたことが明らかになりました。農協では刑事告訴も検討しています。着服が明らかになったのは瀬戸内市の瀬戸内農協裳掛支所に勤めていた36歳の元女性職員です。農協によりますとこの元職員は支所の貯金窓口を担当していた2003年7月から去年3月までの間に顧客60人の口座から合わせて1828万円あまりを着服していたものです。先月31日、貯金の払い戻しに訪れた男性の口座が勝手に解約されていたことから発覚しました。農協の調べに対し、元職員は「生活費に使った」と話し、全額の返済を約束しているということですが、農協では刑事告訴も検討しています。元職員は去年5月に依願退職していました。

岡山県新年度当初予算案
岡山県の新年度当初予算案がまとまりました。防災ヘリコプターの導入や、学力向上のための予算が盛り込まれています。一般会計当初予算案の規模は、約6839億円となっています。去年を1・5%下回り、7年連続のマイナス予算となりました。主なものでは、消防防災ヘリコプターの導入に、18億円余りが盛り込まれています。防災ヘリは、現在岡山市が所有していますが、点検などで使えない事もあり、防災力の強化を図ります。また、全国学力テストの成績が伸び悩んだため、授業改革など学力向上プランに1700万円、中山間地域の医師確保などに1億円余りを当てます。この予算案は、今月25日に開会する2月定例県議会に提案されます。

倉敷市で家具倉庫と焼肉店火災
15日午後、倉敷市で家具店の倉庫など6棟を全半焼する火事がありました。ケガをした人はいませんでした。午後1時10分頃、倉敷市東塚の家具店、リビンズウエハラ水島店の倉庫が燃えていると、店の従業員から119番通報がありました。消防車など16台が出て、消火にあたりましたが、火は隣接する元焼肉店の空き店舗などに燃え移り、6棟合わせて1070平方メートルを焼いて、約1時間20分後に消し止められました。この火事でけがをした人はいませんでした。

ハマチ養殖80周年で新たな加工品完成
東かがわ市でハマチ養殖が始まって今年で80周年を迎えます。ハマチをよりおいしく味わってもらおうと、香川県内の食品会社が新たな加工品を開発しました。新たなハマチの加工品は香川県漁連などが立ち上げた加工品開発研究会が発表したものです。開発されたのはハマチのかつ、ハマチの餃子、ハマチの混ぜご飯、ハマチのバジルソース和えの4品で、東かがわ市引田で先月水揚げされたハマチを使っています。県内3つの食品会社が試作した15品の中から選ばれたもので、レトルトパックや冷凍保存をすることで簡単に調理できるように工夫されています。開発された加工品は今後、商品化され、4月から三越高松店と県内の生協で販売される予定です。

道路標識に広告、男2人を逮捕
高松市内の道路標識に広告板を取り付けたとして、男2人が高松市屋外広告物条例違反の疑いで、14日夜、警察に逮捕されました。逮捕されたのは、丸亀市飯野町のアルバイト、藏崎繁容疑者(34)ら2人です。警察の調べによりますと、藏崎容疑者らは、条例で、広告物の掲示が禁止されているにもかかわらず、高松市塩上町の道路標識などに、広告板を取り付けた疑いです。この広告板は、大きいもので縦90センチ程あるプラスチック製の板で、「クレジットカードで現金化」などと書かれています。藏崎容疑者ら2人は、14日午後、高松市内の防護柵に広告板を取り付けようとしている所を、パトロール中の警察官に発見され逮捕されたもので、アルバイト先から指示されて取り付けたと供述しているという事です。

後楽園造園当時の排水溝出土、現地説明会
岡山市の後楽園で出土した18世紀初めのものとみられる木製の排水管が、15日から一般公開され、現地説明会が開かれています。この排水管は、後楽園が造園された当時、園内の池の水を入れ替えるために造られたもので、県古代吉備文化財センターが発掘したものです。排水管は、幅約50センチ、高さ約60センチで、園内の池から旭川に向かって18メートル伸びていて、当時の土木や木工技術を知る上で貴重な資料として注目されています。説明会には、歴史愛好家など約100人が集まり、担当者の話を熱心にきいていました。県では今月末までに排水管を撤去する予定で、今回は、約300年前の様子が見られる最後の機会となります。現地説明会は、17日まで、1日4回開かれます。

学校給食に偽装鶏肉、被告の精肉店主初公判
おととし5月、ブラジル産の鶏肉を国産と偽って納入し、丸亀市の学校給食会から約45万円をだまし取った男2人が高松地裁丸亀支部で開かれた初公判で起訴事実を全面的に認めました。詐欺などの罪に問われているのは丸亀市の精肉店の店主、山下幸雄被告(63)と食肉卸会社の元社員で観音寺市の元木繁春被告(34)です。検察側は冒頭陳述で2人は納品する鶏肉の単価が下落し採算がとれなくなってきたことから犯行に及んだと指摘しました。

大原美術館でムンク展
ノルウェーを代表する画家エドヴァルド・ムンクの作品を集めた展覧会が、倉敷市の大原美術館で開かれています。会場にはムンクの作品12点が展示されています。ノルウェー出身で19世紀から20世紀にかけ活躍したムンクは、生と死の問題など精神世界を独特な手法で表現しています。今回、展示されている作品は、大正時代の美術品コレクターとしても知られている川崎造船の初代社長、松方幸次郎さんのコレクションでした。その後、世界恐慌の影響で流出し、行方がわからなくなっていましたが、1956年に大原美術館が絵画店で見つけ、入手した貴重な作品です。中でも「吸血鬼」というタイトルの作品は、ムンクの代表作の一つで、女性の長い髪が血のように滴って広がり、男性を浸食するように覆っている迫力ある作品です。この展覧会は、17日まで倉敷市の大原美術館で開かれています。