「技能フェスタinくらしき」は、左官・アパレル技術・表具など倉敷高等技術専門校の訓練科で習得した成果を披露するもので、年に一度この時期に開催されています。現在、この専門校では、中学を卒業した10代から定年退職後に入学した60代までの訓練生62人が、技能習得に励んでいます。このイベントでは生徒が作った作品を割り安で購入できることから地域住民の好評を得ており、午前10時のオープン前から大勢の人たちが訪れました。会場には、左官・ブロック建築科の生徒がモルタルで作った「かえる」の置物や切り株をイメージした「プランター」、表具科の生徒が作った掛け軸、色紙掛けなど60点が出品されました。また、丁寧な仕事が施されたアパレル技術科の生徒による小物袋やランチョンマットなども人気を集めていました。県立倉敷高等技術訓練専門校は今年4月に県内にある専門校4校を3校に統合する再編計画により南部高等技術専門校と名称を変えることになっています。また、既存の訓練科に加え、新たに、精密機械、オフィス事務などの訓練科が設置されることになっています。
「ファイヤー・キッズパトロール隊」と名づけられたパトロール隊は、消防職員が、地域の防犯活動を自主的に行うものです。発足式では、活動についての覚え書きが総社市消防本部と総社警察署との間で取り交わされたうえ、日田吉章署長から塚本和男消防長へ「子ども110番のくるま」と書かれたマグネットシートが送られました。総社北小学校の児童を代表して6年生の藤原果奈さんと渡邉有紀さんのふたりが「私たちのために見回り活動をしてくださって有難うございます。」と感謝の言葉を述べました。子どもの安全パトロール隊では、消防職員78人が交代で児童生徒の下校時間帯などに巡回を行うことにしていて、式の後、さっそくパトロールに出発しました。
行政相談委員は行政に関する市民からの困りごとなどの相談を聞き行政に対して提言を行う役割の人です。きょうの出前教室では岡山行政評価事務所の正宗武彦さんや行政相談委員の長安早智子さんが行政相談委員の仕事内容などを説明しました。長安さんは元小学校の校長という経歴を持っており当時、歩道が整備されていない場所で児童の死亡事故が発生したことがきっかけで行政相談委員になりました。長安さんは「市民の目で行政の手の届かない部分をフォローしていくことで社会はもっとよくなる」と児童らに訴えました。岡山行政評価事務所によると現在、県内には108人の行政相談委員がおり市民からの要望を行政に伝えています。相談のうち最も多いのが「信号機を取り付けて欲しい」や「横断歩道を作って欲しい」といった道路行政に関するものだそうです。児童らは真剣なまなざしで長安さんの話に耳を傾けていました。
見学会が開かれたのは倉敷市立真備学校給食共同調理場です。参加したのは岡田幼稚園の5歳児24人とその保護者あわせておよそ40人で、4月からの小学校での給食について学んでもらおうと企画されました。この調理場では13人の調理員によって真備地区の7つの小中学校およそ1800人分の給食が作られています。園児たちは、栄養士から調理場にある大なべ一杯で1000人分のスープが作れることなどの説明を受け、家での料理との違いに驚いていました。また、実際に調理場で使われているシャモジやおタマを見てびっくり。自分の体よりも大きい調理器具を手にして歓声を挙げていました。見学した園児たちは、栄養士と「給食を食べる前にはきちんと手を洗うこと」などを約束し、4月から始まる小学校での給食に胸を膨らませていました。
精神障害者など支援の必要な人が入所する浦安荘では自立のためのリハビリとして吹きガラスを制作しています。施設の敷地内にガラス工房があり施設利用者10人と施設の職員が毎日ガラス製品を作っています。イオンモールでの展示即売会はうらやすガラスを多くの人に知ってもらい障害者が手がけた仕事ぶりを見てもらおうと開催されました。会場には色とりどりのグラスや皿、水差しや花瓶といったガラス製品500点が並べられました。製品はどれも厚みがあり模様や大きさ、形も不ぞろいですがなんともいえない手作りの温もりが伝わってきます。訪れた人たちは気に入った製品を選び手に持った時の感触を確かめていました。価格は500円から700円前後で売上金は施設利用者の給料として支払われるほか施設の運営費などに充てられます。浦安荘の施設利用者が手作りしたガラス製品の展示即売会は20日までイオンモール倉敷で開催されています。