【石家荘(中国河北省)15日共同】中国製ギョーザ中毒事件で、河北省石家荘市にある製造元「天洋食品」の底夢路工場長が15日、市内で記者会見し「製品の品質は保証されており、われわれは事実上この事件の最大の被害者だ。名誉も大きく傷ついた」と述べ、今後賠償請求についても検討する姿勢を示した。
底工場長が賠償問題に言及したのは初めて。工場長が記者会見するのは2日以来、2回目。
工場長は、これまでの各方面の調査で生産管理は万全であるとした上で「早く真相をはっきりさせ、できる限り正常な生産や輸出を再開することを切望している」と話した。
工場は日本から通報のあった1月30日以降、生産を停止しており、工場長は「巨大な経済的損失を被っている」と強調。賠償について「今後、関係部門と話をする」と語った。ただ、どこに対する請求かは明確にしなかった。具体的な損失額もまだ算出していないという。
有機リン系殺虫剤「メタミドホス」が従業員によって工場内に持ち込まれた可能性については「(管理が厳しく)不可能だ」と断言した。