南大門火災:屋根瓦、廃棄物処理場に捨てられる
文化財庁とソウル市、中区庁など行政当局が崇礼門(南大門)の火災現場の残がいを撤去する過程で、伝統文様が刻まれた屋根瓦など保存価値の高い残がいを廃棄物処理場にまとめて捨てていたことが14日、明らかになった。
同日午前10時ごろ、ソウル市恩平区水色洞のある廃棄物処理場で、コンクリートや割れた瓶などの中から、伝統文様が描かれた屋根瓦などの残がいが見つかった。廃棄物処理場の関係者は「昨日、崇礼門の現場から入ってきた廃棄物の中に混じっていた残がいだ」と説明している。
現在、崇礼門の火災現場には、文化財庁の事務官二人と文化財委員一人の計3人が保存価値のある残がいを識別し、分類する作業を行っている。作業員の一人であるユン・ホンロ文化財委員(69)は「今は識別作業の最中で、(保存価値のある)残がいが外部に流出しているなど思いもよらなかった」と話している。
これに対し、文化財庁建築文化財科のキム・サング課長は「現場の対策本部と(廃棄物処理業者の)職員が急いで収集作業を行った過程で、保存しなければならない屋根瓦や木材の一部が残がいに混じって捨てられたようだ。ひとまず残がいの搬出を中断し、15日に文化財委員会の建築文化財分科会議を開き、今後の対策について話し合っていく予定」と話した。
一方、ソウル南大門警察は同日、崇礼門の放火犯、チェ・ジョンギ容疑者(69)を逮捕した。ソウル中央地方裁判所の李光万(イ・グァンマン)部長判事は「逃走する恐れがあったため逮捕状を出した」と明らかにした。これに先立ち、チェ容疑者は取調べで「わたしが火を付けたのは事実で、わたし自身も心が痛い」と放火の事実を認めていた。
警察は同日、犯行当日にチェ容疑者の逮捕に至った監視カメラの映像二つを追加で公開した。チェ容疑者が江華島の実家から江華ターミナルに移動するのに利用したバスの監視カメラには、チェ容疑者が崇礼門の塀を乗り越える際に使用したとみられるはしごを入れた袋が映っていた。また警察は「チェ容疑者の実家から容疑者の運動靴を押収したが、これに付いていた塗料と崇礼門の柱から採取された染料が同一のものであることが分かった」と明らかにした。
パク・シヨン記者
ウォン・セイル記者
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