自民党の元政調会長、中川昭一氏を会長とする派閥横断の勉強会で、2年前に国会提出を断念した人権擁護法案を再提出する動きがある事について、非難の声が相次ぎました。
人権擁護法案は、差別や虐待を受けた人を法務省のもとに新設する機関で救済することなどを柱とするものです。
自民党内では、法案に反対だった安倍前総理の退陣をきっかけに、調査会を再開し、再び国会に提出しようという動きが活発になっています。
こうした中、もともと安倍氏に政治的に近かった中川氏らの勉強会「真・保守政策研究会」に、安倍氏が初めて参加しました。会合では、「“人権侵害”の定義があいまいだ」「言論の自由が侵害されるおそれがある」など法案に対する反対意見が相次ぎ、自民党内の対立がさらに深まる可能性も出てきました。(15日19:11)