中国製ギョーザ中毒事件

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中国製ギョーザ中毒:工場周辺に包装袋散乱 天洋食品の管理ずさん

 【石家荘(中国河北省)大谷麻由美】中国製冷凍ギョーザ中毒事件で、製造元「天洋食品」工場の周囲の畑に、有機リン系殺虫剤「メタミドホス」が混入していたのと同じ2種類のギョーザ包装袋が多数散乱している。

 日本への輸入を担当する商社「双日食料」(東京)は毎日新聞に対し7日、「ゴミ処理はシステムに沿った形で廃棄されているはず。工場の脇に捨てるのは考えられない」と話す一方、これら包装袋の一部を回収し、調査に乗り出した。

 包装袋は、ギョーザなどの加工食品製造棟から10メートルほど離れた壁(高さ約3メートル)の外側の畑に幅5メートル、長さ約250メートルにわたって散乱。どれも中身はなく、袋は手で破って裂かれた状態で、100袋以上ある。別の商品名や担当者名が記された「金属検査記録表」などの書類も廃棄されていた。

 「CO・OP手作り餃子」の袋の一部には「製造年月日2007年12月26日」、「中華deごちそう ひとくち餃子」の袋には「賞味期限2009年3月20日」と記載され、いずれも廃棄されて間もないようだった。

 関係者によると、包装中に袋をとじる際、失敗や、何らかの破損が生じた場合に袋を廃棄する。敷地外での散乱は、工場側の管理のまずさを浮き彫りにした形だ。

毎日新聞 2008年2月8日 東京夕刊

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