南朝鮮からポリ容器八百三十二個が漂着 [汚染]
益田、浜田、出雲、隠岐の島の各市町の海岸で4日から6日にかけて、計832個のポリ容器が漂着しているのを県職員が発見した。ラベルなどの表記はハングルや漢字、アルファベットで、「酢酸」「過酸化水素」などと書かれていた。益田市内で見つかったポリ容器には強酸性の液体が残っており、県保健環境科学研究所で液体の分析をしている。触れるとやけどする恐れがあり、県は見つけても触らないよう注意を呼びかけている。
県消防防災課によると、青や黒、白などのポリ容器で18リットルの容量のものを中心とし、益田市で399個、浜田市で354個、出雲市で56個、隠岐の島町で23個が見つかった。見つかった容器のほとんどはふたが失われ中身もない状態だったが、13個のポリ容器内に強酸性の液体が入っていた。
ポリ容器のラベルや刻印には、韓国語や漢字、化学記号で「硝酸」や「過酸化水素」「蟻酸」と書かれているという。1月中旬から長崎県や佐賀県、山口県などの海岸でも同様のポリ容器が漂着しており、県が海岸線を調査していた。
海上保安庁環境防災課によると、韓国でノリ養殖に使う溶剤の空き容器の可能性があるといい、平成14年度以前には全国で年間3万個以上の容器が漂着していた。
15年に海上保安庁と韓国側が協議し、養殖業者への容器回収指導などを徹底した結果、17年度は約9300個に減少、18年度はほとんど報告は無かった。しかし、今年は既に長崎県や佐賀県で計約2400個が漂着している。
県は今後も漂着する可能性があるとして、海岸での調査を進めるとともに、見つけた場合は触らずに保健所などに連絡するように求めている。
20年2月7日 読売新聞
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