上海市衛生局は14日、市内の看護師不足に対処するため、看護師不足を2010年までに解消するための措置を取っていくことを明らかにした。「労働報」が伝えた。
06年の統計によると上海市民1000人あたりの看護師の数は2.33人、1病床あたりの病棟看護師数は0.36人。先進国の状況や衛生部の基準と比べると大きな差がある。市衛生局はこれに対処するため、臨床現場の看護師を増やし、看護業務にかかわる人材の合理的な配置を重点課題としていく方針だ。今後3年間で看護師の総量を徐々に増やし、看護師ポストの合理的な配置を行っていく。
看護師増員と同時に、看護チーム全体の質を引き上げるため、各病院の看護師の構成も2010年までに調整される。3級医院(省レベル以上の病院や大学病院など)は、看護師全体の50%以上に短大以上の学歴を持つ看護師を雇用し、修士や博士など高学歴の人材も一定以上起用しなければならない。2級医院(県レベル以上の病院や企業付属の病院など)では短大卒以上を40%以上とし、大卒者も一定以上起用しなければならない。
また地域に密着した看護師の育成にも力を入れていく方針だ。慢性病や高齢者特有の病気の予防・治療、健康維持やリハビリに対して中国医学を利用した看護が持つ優位性を十分に発揮した地域ケアが検討されている。(編集MA)
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