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市立病院の存続を表明 大阪・阪南市長

2008年02月15日

 4月から入院受け入れが全面休止となる大阪府阪南市の市立病院(185床)について、同市の岩室敏和市長は15日の市議会特別委員会で、外来診療だけで当面、病院を存続させる方針を示した。原則として看護師や技師の雇用を継続し、後任の医師が確保できれば、入院診療の再開をめざす。

 診療を続けることが決まったのは、消化器・外科、小児科、歯科口腔(こう・くう)外科。常勤医師7人が3月末に一斉退職するため、昨年7月から全面休診になった内科に加え、整形外科や婦人科が診療を停止する。従来、非常勤医だけで診療してきた眼科や耳鼻科などは継続の方向で調整中という。

 病院の収入は07年度の2割弱に激減する見通し。市は一般会計から約11億円を繰り出して支援するが、財源のあてはなく、市の赤字総額が膨らめば、財政再生団体に転落する恐れもある。

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