最新の日記 日記一覧 ユーザー登録 ログイン ヘルプ

Core このページをアンテナに追加 RSSフィード

2008-02-14

はてなって成長止まってないか?

びっくりした。何かの冗談だと思ったけど本当の話らしい。

【プレスリリース】株式会社はてな、本社を京都に移転、ものづくりの拠点を結集


現在のはてなは「そんなに面白くない?」

はてなと言えば「面白い」「変な会社」といったイメージが強い。確かに会社の成り立ちや社内の様子は個性的だし、特に社長の魅力は大きいのかもしれない。

でも実際にはてなが運営しているサービスを目を向けてみると話が変わってくる。

・はてなダイアリー

いわゆるブログサービス。ブログがコモディティ化してしまった現在において、他社に対してさほど独自性が出せてないのは事実。

・はてな人力検索

いわゆるQ&Aサイト。はてなの原点。他のサービスに比べると技術系の質問が多く、DBとして重宝している。ただ、リリースからなんら進化を遂げてないようにも見える。

・はてなハイク

いわゆるミニブログ。お絵かきできる点や、キーワードで他のハイクと繋がれる点はTwiiterに対して独自性を出せている。しかしTwitterから乗り換える理由までは見つからない。

・はてなスター

試みとしては面白いんだけど、実際にどんな価値を生み出してるのかさっぱりわからない。リリースから結構経つけど、これ以上進化させる気は無いのだろうか。


はてなのサービスで「絶対的存在感」を示せているのは、はてなブックマークだけ。はてなブックマークは日本のSBMではデファクトスタンダートを確立しているので、今後数年は磐石だろう。

でも、その他はどう?



はてなは成長しているのか?

はてなマップリリース

GoogleMapAPIが公開されてから僅か1週間ではてなマップをリリースした逸話については知っている人も多いと思う。「はてなっぽい」開発事例として各地で話題となった。


あれから、3年。

はてなは順調に成長しているのだろうか?

感覚的には2005年あたりが最も輝いていた時期で、それからは相対的に価値を落としていないだろうか。

未だに資本金が5000万程度というのも驚くべき話だ。

これは企業としては小さい部類に入る。

例えば、株式会社ミクシィは36億円であるし、モバゲー運営元のDeNAは50億近い。

これが上場会社の資金力だ。


はてなの企業規模の小ささが端的に現れている例としては、こちらを紹介したい。はてなの花形プログラマーnaoya氏のブログだ。

さくらインターネット移行記#6 移転完了

社内にインフラチームを作ることができたのも大きな収穫でした。サーバー台数 300 台のシステムは、社員 20 名程度のベンチャーにとっては大きすぎました。

*中略*

こうして、一皮向けたシステムと、それに取り組む体制、インフラを支える基盤としての技術と人との両輪ができあがったところで、自分の仕事はひと段落。インフラチームのリーダーとしての仕事はちょうど移転が終わった今月で卒業することとしました。次は、アプリケーション開発を中心とした仕事に戻って、またサービス作りに専念していきたいと思っています。

サービスが落ちないようにサーバー等のインフラが重要なのは理解できるのだが、それはnaoya氏が手がける仕事ではないのでは?もっとアグレッシブな分野の開発を手がけるべきじゃないかと思ってしまう。

近藤社長に得体の知れない魅力があるのは理解できるのだが、今後は「企業マネジメントのプロ」を呼ぶべきじゃなかろうか。

Yahoo・Googleだって、そうしていたように思う。技術系の2人+経営のプロ。この体制がGoogle躍進の一つの遠因となっているのは様々な所で言われているよね。


はてな凄い!と叫びたい

凄いサービスをリリースして欲しい。

webをもっと面白くして欲しい。



近藤社長の日記が更新されていた

京都 - jkondoの日記

アメリカに来た際、少なくとも3年くらいはここに居て、地元の人も雇って開発を行っていきたいと考えていた。だから、こちらでやりたかった事でまだ達成できていない事はたくさんある。実際にアメリカに来てみて、新しい国での事業と、日本の事業を同時に執り行うことの難しさを実感する中で、今後の方針について随分考えた。自分の事だけではなく、社員の生活や、実現可能性などいろいろな問題について考えたが、最終的には日本に戻り、京都へ行くという判断をした。

これを見る限り、事実上アメリカからの「撤退宣言」。アメリカに来てはみたけれど、あまり成果が挙げられなかった様子が伺える。


こちらはアメリカに行く前の近藤氏の言葉(2006年夏ごろ)。

実は、かなり焦っていた。「東京に来てから、自分の手で新しいサービスを生み出せていない。受託開発していた京都時代と違って、新サービスの開発だけやっていればいいはず。手伝ってくれる人もたくさん増えたはずなのに、作れない。結構危機的ですよ」

http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0607/14/news031.html

当時よりも焦燥感は募っているはずだ。

新しくて面白いサービスを提供し続けない限り、相対的に会社としての価値は下がる。

頑張れはてな。

SynBooSynBoo 2008/02/15 04:34 はじめまして。はてなブックマークのトップページからきました。個人的にはてなスターは付加する機能次第ではもっとすごいサービスになるような気がしています。あと、はてなブックマークはすごく好きですが、まだまだ改善の余地があると思っています。

fortune-tellerfortune-teller 2008/02/15 07:35 こんにちは。最近はてなを使い始めました。私は、はてな全体が「idコールがその中核技術としたSNS」なんだと感じています。SNSという意味では、やや整理が足りず、各サービスの独立感が高いのが難点です。フォト、メッセージ、マップ等々はダイアリーの一機能に落とした方が良いように感じています(フォトがハイクの一機能に落ちているように)。また、ブックマークはアルファブックマーカーにより社会現象になっていますね。しかし機能は至ってプリミティブ。補強の意味でダイアリーやアンテナとの連携を深めてほしいですね。

mm 2008/02/15 16:16 会社である以上、ただ単にサービスを吐き出していては会社として存在する意味もないような気もします。最低限利益を出し、社会に貢献しているかによって会社の存在価値が決まってくると思います。

個人的には近藤社長は経営的観点から見てもカリスマから程遠い存在に思えます。ずばぬけたプログラミングの知識も持っておらず、言い方が悪いですが、運良くはてなという会社が軌道に乗り、メディアにちょこちょこ出るようになったおかげで会社として成り立つようになったと思うのです。

つまり、ここまではてなが成長したのは決して社長が近藤氏だったからではなく、やはり社員の努力やITmediaなどのメディアに取り上げられたからだと思うのです。

しかし、今回の本社移転、アメリカでの会社設立など経営的に見て非常識ともとれる近藤氏の考えはちょっといかがなものかと思います。

その分Googleは技術的に見ても経営的に見てもバランスよく会社経営を行っており最終的には検索、Web広告産業を独占するまでに至っています。

今回の本社移転に関してはみなさんいろいろな意見があると思うのですが、その意見など社長が見ながら今後の会社経営を見直すいい機会になればいいのではないでしょうか。

ゲスト